東陽倉庫/営業収益は前年比6・7%減、経常利益は前年比8・6%増(2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)) 決算短信 2023.06.17 2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)単位・百万円 営業収益 営業利益 経常利益 当期純利益 2021年3月期 27,660 △6.7 1,057 △16.9 1,749 8.6 1,187 14.1 2020年3月期 29,661 2.4 1,272 3.9 1,611 6.2 1,040 1.9 (注)包括利益 2021年3月期 1,616百万円 (78.3%) 2020年3月期 906百万円 (15.1%) (略) (1)当期の経営成績の概況 当連結会計年度における日本経済は、新型コロナウイルスの全国的な感染拡大に伴い、経済活動が大きく停滞し、 マイナス成長に陥りました。一方、年度半ば以降、輸出や生産はやや増加基調にあり、企業の設備投資は横這い傾向 にありました。個人消費は足踏みからようやく上向いてきたところで、感染再拡大の動きと相まって先行き不透明な 状況が続いています。また、景況感は業種により大きな違いがでてきています。 物流業界の貨物取扱いは、国内貨物は年間を通じて残高が高水準で推移したものの、荷動きは低調に推移しまし た。輸出貨物は主に中国向け自動車部品、米国・中東向け完成自動車が減少し、輸入貨物は豪州・中東からのLNG、 中国からの鉄鉱石等が減少しました。 このような事業環境の中、当社グループは、①運送体制と流通拠点の強化による3PL物流の推進、②海外拠点の 拡充を含めたグローバルな業務の強化、③不動産賃貸料等の安定収入の拡大を進めてまいりました。 この結果、営業収益は前年同期と比べ2,000百万円減少(△6.7%)し、27,660百万円となりました。営業利益は前 年同期と比べ214百万円減少(△16.9%)し、1,057百万円となりました。経常利益は持分法による投資利益が減少し たものの、助成金収入及び受取配当金が増加したこと等により、前年同期と比べ138百万円増加(8.6%)し、1,749 百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期と比べ146百万円増加(14.1%)し、1,187百万円 となりました。 セグメント別の業績は次のとおりであります。 <物流事業> 倉庫事業は、建材・飲料及び化学工業品を中心に保管残高が増加したものの、年間を通じて取扱いは漸減傾向にあ りました。陸上運送事業も年間を通じて低調に推移しました。一方、配送センター事業は、外出自粛による巣ごもり 需要の高まりを受け、堅調に推移しました。 港湾運送事業は、年度前半、船内荷役及び沿岸荷役の取扱いが低調に推移しましたが、年度後半に入り回復傾向と なりました。国際輸送事業は、年度後半に入り航空貨物の取扱いが堅調に推移しました。 この結果、営業収益は前年同期と比べ2,008百万円減少(△6.9%)し、27,090百万円となりました。セグメント利 益は助成金収入が増加したこと等により前年同期と比べ107百万円増加(6.6%)し、1,727百万円となりました。 <不動産事業> 不動産事業は、時間貸駐車場及び賃貸オフィスの稼働は前年並みとなりました。一方、請負工事の受注は堅調に推 移しました。 この結果、営業収益は前年同期と比べ7百万円増加(1.3%)し、572百万円となりました。セグメント利益は前年 同期と比べ5百万円増加(2.2%)し、248百万円となりました。 (略)