福山通運/売上高は前年比2・6%減、経常利益は前年比2・8%増(2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)) 決算短信 2023.06.17 2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)単位・百万円 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 2021年3月期 285,518 △2.6 21,145 2.9 22,466 2.8 15,320 18.6 2020年3月期 292,999 2.6 20,541 5.5 21,849 1.4 12,918 △13.7 (注)包括利益 2021年3月期 21,927百万円 (138.8%) 2020年3月期 9,181百万円 (△25.8%) (略) (1)当期の経営成績の概況 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する感染防止措置の段階的な緩和・解除を受 け、徐々に再開する動きが拡がってまいりましたが、経済活動は本格的な回復には至らず、国内外で再び感染が拡大す る事態となり厳しい状況で推移してまいりました。 貨物自動車運送業界におきましては、経済活動の縮小を受け、企業間物流における貨物輸送量は大きく減少し、労働 環境の改善や環境・安全対策等がコスト増加要因として顕在化するなか、先の見通せない厳しい経営環境下にありまし た。 このような状況のもと当社グループは、新たな生活様式に対応した働き方改革が社会的な課題になるなか、コンプラ イアンス体制の強化はもとより労働力不足への対応を進めるためにドライバーの処遇改善を目的とし、国土交通省が定 めた「標準的な運賃」を参照した新運賃「2020運賃」の届け出を行いました。一方で、EDI化の推進による業務の効 率化を図り、荷物の正しい計量・計測に基づく適正な運賃・料金の収受に努め、より一層の自社化による生産性の向上 に取り組んでまいりました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は2,855億18百万円(前期比2.6%減)、営業利益は211億45百万円(前期比 2.9%増)、経常利益は224億66百万円(前期比2.8%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は153億20百万円 (前期比18.6%増)となりました。 これらをセグメント別に見た事業の概要は、次のとおりであります。 [運送事業] 運送事業におきましては、6月に前橋支店(群馬県)を開設し、輸送品質の向上のための集配拠点整備に努めてまい りました。12月には広島主管支店のリニューアルと合わせて、業務の省力化や荷物の正しい計量・計測を実施するた め、自動計量・計測機能を備えた高速自動仕分装置を導入いたしました。また、2021年3月には1台で通常の大型トラ ック約2台分の輸送が可能となる「全長25mダブル連結トラック」を福山主管支店(広島県)と福岡流通センター(福 岡県)間で3路線目の運行を開始し、幹線輸送の効率化を図るとともに、安治川口駅(大阪府)と盛岡貨物ターミナル 駅(岩手県)間で、4往復目となる専用ブロックトレイン「福山レールエクスプレス号」を運行させ、CO²排出量の削 減による地球環境負荷の低減やドライバーの労働環境改善にも積極的に取り組んでまいりました。 以上の結果、売上高は2,513億39百万円(前期比3.0%減)、営業利益は190億27百万円(前期比2.0%増)となりまし た。 [流通加工事業] 流通加工事業におきましては、既存施設の稼働率の向上に努めるとともに、昨年度開設した浜松西営業所、一宮支店 と前橋支店の保管施設の活用による収入確保と料金改定による収支改善に努めてまいりました。 以上の結果、売上高は184億44百万円(前期比4.7%増)、営業利益は32億7百万円(前期比21.2%増)となりまし た。 [国際事業] 国際事業におきましては、海上輸送の混乱に伴う海上運賃の高騰や特定荷主の輸入件数の増加によりフォワーディン グ事業及び通関事業は増収となりましたが、クロスボーダートラック輸送を行っているエリアでのロックダウンの影響 もあり国際運送事業については低調に推移し減収となりました。 以上の結果、売上高は78億79百万円(前期比4.7%減)、営業利益は3億4百万円(前期比14.5%減)となりまし た。 [その他事業] その他事業におきましては、二度にわたる緊急事態宣言の発令など新型コロナウイルス感染症拡大による旅行業やボ ウリング場の運営に与える影響は大きく減収となりました。 以上の結果、売上高は78億55百万円(前期比1.5%減)、営業利益は23億20百万円(前期比21.4%減)となりまし た。 (略)