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日新/売上高は前年比21%減、経常利益は前年比4・2%増(2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

       売上高     営業利益   経常利益   当期純利益

2021年3月期 155,915 △21.0  2,611 △26.0  4,287 4.2   2,007 △25.8

2020年3月期 197,387 △9.5  3,528 △38.1  4,114 △37.5  2,705 △38.9

(注) 包括利益 2021年3月期 6,987百万円( -%) 2020年3月期 △163百万円( -%)

(略)

①当期の経営成績

当連結会計年度の世界経済は、中国、東南アジア諸国で回復が見られたものの、新型コロナウイルス(以下 「新型ウイルス」)変異種発生やワクチン普及の地域差もあり、感染拡大懸念が依然継続、世界的な生産活動の 回復には至りませんでした。わが国においても、4月~6月期にGDP成長率が大きく落ち込み、その後プラス成長 に転じたものの、2021年1月~3月期には再びマイナス成長となる見込みです。 このような状況下、当社グループにおいては第1四半期に貨物量、旅客数が大きく落ち込みましたが、7月よ り徐々に貨物量が回復し、その後もグループ全体での集荷努力により10月以降も増加傾向が継続しました。一方、 旅行事業においては、人件費、経費の抑制等更なる固定費削減に努めましたが、渡航制限と国際線減便の状況に 大きな変化は無く、厳しい経営環境が継続しました。 これらの結果、当連結会計年度における売上高は前連結会計年度に比べ21.0%減の155,915百万円、営業利益は 前連結会計年度に比べ26.0%減の2,611百万円、経常利益は前連結会計年度に比べ4.2%増の4,287百万円となり、 親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ25.8%減の2,007百万円となりました。

②セグメントの業績

(ⅰ)物流事業

[日本]

航空輸出は、第1四半期を底に物量が増加しました。特に10月以降は世界的な海上コンテナ不足の影響もあり、 自動車関連貨物、電子部品を中心に取扱いが急増しました。海上輸出は化学品・危険品の輸出が堅調、加えて10 月より自動車関連貨物の物量も増加に転じました。海上輸入は食品、生活雑貨、家電関連貨物が順調に推移しま した。

[アジア]

タイでは自動車関連貨物の回復もあり、航空輸出が増加しました。ベトナムでは電子部品の航空輸出及び家電 製品の米国向け海上輸出が好調でした。また二輪車の国内配送業務を受注し、収益に寄与しました。インドでは 二輪車の国内配送業務が好調に推移しました。 [中国] 香港では航空輸出の利益率が改善、海上輸出は家電製品の取扱いが増加しました。上海では「中欧班列」(中 国-欧州間国際鉄道輸送)を利用した欧州向け生活雑貨の鉄道輸送を受注し、収益に寄与しました。 [米州] 海上輸出は日本向け食品輸送が年間を通し順調に推移しました。また、10月以降は自動車関連貨物の荷動き回 復に加え、港湾混雑の影響による海上貨物の国内代替輸送が急増し収益に寄与しました。倉庫保管・国内配送業 務は米国内巣ごもり需要もあり家電製品の取扱いが堅調でした。

[欧州]

英国では自動車生産工場の生産再開に伴い、10月以降徐々に収益が回復しました。ドイツも10月以降、家電製 品の保管・配送業務が回復、自動車関連貨物の荷動きも再開し、航空輸出が増加しました。

この結果、売上高は前連結会計年度に比べ4.9%増の150,565百万円、セグメント利益(営業利益)は前連結会 計年度に比べ65.9%増の4,149百万円となりました。

(ⅱ)旅行事業

新型ウイルス感染症の影響により旅行需要の回復が見込めないなか下期以降親会社への出向者を追加し、さら なるコスト削減に努めました。 この結果、売上高は前連結会計年度に比べ92.0%減の4,213百万円、セグメント損失(営業損失)は2,315百万 円(前連結会計年度 セグメント利益(営業利益)139百万円)となりました。

(ⅲ)不動産事業

工事関連の監理業務や駐車場収入が減少しました。 この結果、売上高は前連結会計年度に比べ12.1%減の1,516百万円、セグメント利益(営業利益)は前連結会計 年度に比べ12.8%減の776百万円となりました。

(略)

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