宇徳/経常利益は前年比78・2%減(2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)) 決算短信 2023.06.17 2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)単位・百万円 営業収入 営業利益 経常利益 当期純利益 2021年3月期 48,722 △10.2 454 △84.0 674 △78.2 823 △66.0 2020年3月期 54,271 △8.0 2,836 △16.3 3,100 △16.1 2,423 △1.8 (注) 包括利益 2021年3月期 1,022 百万円 ( △53.8%) 2020年3月期 2,215 百万円 ( 0.9%) (略) (1)当期の経営成績の概況 当連結会計年度においては、期初から新型コロナウイルスが世界中で感染拡大した中、移動制限や消費活動縮小に 伴う企業の生産調整や設備投資の抑制により、一時的に世界の貿易量が大きく減少しましたが、いち早く中国経済が 持ち直した他、自動車や半導体を中心に需要が回復する等、一部で生産活動や設備投資に改善や拡大の動きが見られ ました。わが国経済は、中国を含めたアジア向けの輸出を中心に製造業が回復する一方、個人消費関連の業種は消費 低迷が続き、景況感の二極化が鮮明になっています。 当社を取り巻く事業環境は、京浜港(東京港・横浜港)全体では、世界的な需要の減少やコンテナの需給ひっ迫、 配船の影響により、外貿コンテナ取扱量が減少、自動車や建設機械の輸出も回復傾向は見られるものの減少しまし た。また、当社の主な事業領域である関東運輸局管内における一般貨物トラックの輸送量は減少しましたが、橋梁工 事では公共インフラの更新需要が継続しました。 このような経営環境の中、当社グループは新型コロナウイルス感染症防止対策を講じながら、物流やインフラを担 う社会的責任の観点から港湾、プラント・物流の幅広いフィールドで「モノを動かす」サービスの提供を継続しまし た。セグメント別の経営成績は次のとおりとなりました。 ① 港湾事業 新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け貨物取扱い全般が低調な中、完成車は年度後半以降、建設機械等は第 3四半期以降、徐々に、取扱量が増加し、第4四半期もその回復傾向が見られましたが、前年度を下回る結果となり ました。コンテナ取扱量に関しては、寄港隻数減少が要因となり減少しました。これらの影響により、事業全体では 減収減益となりました。 ② プラント・物流事業 プラントは、国内発電所の構内作業では通期にわたる輸送作業や新規受注案件も含め、着実に実績を積み上げまし た。一方、国内一般工事では新たな領域への取組みとして再生エネルギープラント建設工事を実施しましたが、想定 外の費用が発生する等の要因により、大きく採算を悪化させました。海外では新型コロナウイルス感染症拡大の影響 によるプラント建設工事の中断・延期等のため減収減益となりました。物流は、世界的なコンテナの不足により、一 般貨物の取扱量が減少しましたが、重量物輸送においては第4四半期に輸出入貨物の取扱いが増加したことにより、 堅調に推移しました。しかしながら、事業全体では減収、並びに大幅な減益となりました。 ③ その他 自社ビル等不動産の賃貸等があります。 以上の結果、当連結会計年度の営業収入は48,722百万円(前年同期比10.2%減)、営業利益は454百万円(同84.0% 減)、経常利益は674百万円(同78.2%減)となりました。 また、親会社株主に帰属する当期純利益については、当連結会計年度において、静岡地区における陸上貨物運送等 を事業とする宇徳通運株式会社の株式を取得、連結子会社化したことによる負ののれん発生益565百万円を計上したこ とから、823百万円(同66.0%減)となりました。 (略)