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ユーピーアール/バイオマス素材を使用したパレットを開発・実用化

物流全般 2023.06.17

バイオマス素材を使用したパレットを開発・実用化

~間伐材の木粉からプラスチックパレットを製作~

ユーピーアール株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:酒田義矢)は、岐阜プラスチック工業株式会社(本社:岐阜県岐阜市、代表取締役社長:大松栄太)およびグレンカル・シナリー株式会社(本社:青森県弘前市、代表取締役社長:中石雅仁)と共同で、バイオマス素材を使用したパレットを開発し、2021年4月下旬より当社のレンタル製品ラインナップに追加いたします。
当社はプラスチック製パレットを取り扱う企業として、かねてよりマテリアルリサイクルに取り組んでおり、破損などで使用できなくなったプラスチックパレットを粉砕し、その再生原料を50%含有したパレットを提供してきました。更に環境課題への継続的な取り組みとして、グレンカル・シナリーのバイオマス素材を使用したパレットの製品化を目指し、パレット製造業の岐阜プラスチック工業と共に試作を重ねてまいりました。

その結果、再生原料50%に加え、間伐材由来の木粉バイオマス素材を配合したプラスチックを10%含有したパレットの開発に成功し、当社のレンタル製品として1,000枚を先行導入することとなりました。このパレットの原料調達にかかるCO2排出量は、石油由来プラスチック製パレットの原料調達過程と比較して、約39%削減されます(※1)。パレット1,000枚製造時の原料調達にかかるCO2排出削減量は約9.6tとなり、杉の木約670本分が1年間に吸収するCO2の量に相当します。
なお、本再生パレットは、環境省主催の「プラスチック・スマート」取り組み事例として登録されています。
 

バイオマス素材を使用したパレットバイオマス素材を使用したパレット

 

グレンカル・シナリーは、グレンカル・テクノロジー株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:中石雅仁)および当社を含む6社による出資のもと、2020年7月に設立されました。低コスト・短時間で酸化・炭化をさせずに物質を乾燥できる「レドックスマスター技術」を用いて、青果加工や街路樹整備等の過程で発生する植物性残渣から、バイオマスプラスチック原料を石油由来プラスチックと同程度の価格で製造・販売しています。なお当社は、グレンカル・シナリーの技術を利用して作られるパレットについて、当初2年間の独占使用・販売権を確保しております。

当社は、今後も環境対応されたパレットの普及を目指し、本再生パレットのレンタル導入枚数を段階的に増やしていくことで、社業を通じて社会に貢献し、SDGsの実現のための経営に取組んでまいります。

 

※1 石油由来プラスチック製パレットの原料1kgあたりの調達にかかるCO2排出量は1.3kg-CO2。バイオマス素材を使用したパレットの原料1kgあたりの調達にかかるCO2排出量は0.8kg-CO2。岐阜プラスチック工業株式会社調べ。
 

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