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三菱商事/石油天然ガス・金属鉱物資源機構、バンドン工科大学とインドネシアにおけるクリーン燃料アンモニア生産のためのCCS共同調査の覚書締結

SCM・製造拠点 2023.06.17

インドネシアにおけるクリーン燃料アンモニア生産のためのCCS共同調査の覚書締結について

 

独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下、JOGMEC)、三菱商事株式会社(以下、三菱商事)はインドネシア共和国において、同国国立大学のバンドン工科大学(Bandung Institute of Technology : 以下、ITB)及びパンチャ・アマラ・ウタマ(PT Panca Amara Utama 以下、PAU)社と、インドネシア 中央スラウェシ州におけるクリーン燃料アンモニア生産の為の二酸化炭素地下貯留(CCS : Carbon Capture & Storage)及び二酸化炭素の利用に関する共同調査を実施することに合意し、4者間で覚書に調印致しました。
アンモニアは、肥料/プラスチック/化学品の原料として世界中で使用されています。近年は、燃焼時に二酸化炭素を排出しないこと、既存インフラによる輸送手段が確立されていること、水素含有量が高いことなどから、次世代のクリーンエネルギー源としての期待が高まっています。
本覚書に基づき、JOGMECと三菱商事は、中央スラウェシ州ルウクのPAU社保有のアンモニア生産拠点、また三菱商事が最大株主となるドンギ・スノロ(Donggi-Senoro) LNGプラント近傍において、CCS実施可能性調査を共同で行います。JOGMECは石油ガス開発で培った地下評価技術と施設技術を活用し、同調査の効果的な実施に貢献します。現地の本共同調査には、同じくPAU社に三菱商事と共に間接出資している三菱ガス化学株式会社も協力の意向を示しております。今後、関係各社にてプロジェクト組成、貯留候補地層のデータ収集、シミュレーション、分析及び評価などの必要な作業工程を策定します。
本共同調査を通じて、既存アンモニア生産拠点を活用し、製造時に発生する二酸化炭素をCCS処理することでクリーン燃料アンモニア生産の実現可能性を追求し、脱炭素社会の実現と日本のエネルギー安定供給に貢献するべく努めてまいります。
PAUプラント
PAU所在地
【参考】
1.ITB概要
所在地 
Jalan Ganesa No.10, bandung, West Jawa, Indonesia
事業内容                                                                                                  
インドネシアのCCS/CCUS取組の組織であるCenter of Excellence CCS/CCUS(CoE)の中核的役割を担う理工系国立大学。なお、CoEは同国エネルギー鉱物資源省石油ガス総局Directorate Genaral of Oil and Gas(DG Oil and Gas)、石油ガス上流事業の監督機関Special Task Force for Upstream Oil and Gas Business Activities(SKK Migas)、国営石油開発会社PT Pertamina等により構成されており、同国のCCS及びCCUS(二酸化炭素の回収、利用、及び貯留)に関するプロジェクトの推進、技術的検討を担っている。
代表者
Professor :  Ph.D Reini Wirahadikusumah
設立
1959年3月2日
備考
ITBは、インドネシアのCCS取組を牽引するCenter of Excellence CCS/CCUSにおいて中核的役割を担っています。
 
2.PAU社概要
本社所在地
DBS Bank Tower 18th Floor, Jl. Prof. Dr. Satrio Kav. 3-5 Jakarta 12940, INDONESIA
事業内容
インドネシア 中央スラウェシ州ルウクでのアンモニア製造および販売
代表者
President Director & Chief Executive Officer : Vinod Laroya
設立
2004年6月21日
備考
三菱商事が投資目的会社を通じて出資する現地資本との合弁会社で2016年に三菱ガス化学が参画。
三菱商事も出資する現地開発事業の天然ガスを主原料とする、アンモニア生産量70万トン/年のプラントを有す。

 

 

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