商船三井/セネガルLNG発電船プロジェクト向けFSRUとして竣工 物流全般 2023.06.17 KARMOLブランドによる1隻目のFSRU”KARMOL LNGT POWERSHIP AFRICA”と命名~セネガルLNG発電船プロジェクト向けFSRUとして竣工~ 2021年03月16日 Karpower International B.V.株式会社商船三井 株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)とKarpower International B.V.社(*1)(CEO:Orhan Remzi Karadeniz、本社:トルコ・イスタンブール、以下「Karpowership」)の合弁会社が発注し、シンガポールのSembcorp Marine Ltd. (以下「Sembcorp」)にて改造工事が行われたFSRU(*2)(以下「本船」)の命名式が3月13日にSembcorpで行われ、”KARMOL LNGT POWERSHIP AFRICA(カルエムオーエル エルエヌジーティー パワーシップ アフリカ)”と命名されました。 3月15日に竣工した本船は、シンガポール沖で性能試験を実施した後、”KARMOL(カルエムオーエル)”(*3)ブランドによる1隻目のFSRUとして、セネガル・ダカールにおけるLNG発電船プロジェクトへ投入され、6月にガス供給を開始する予定です。 LNG発電船プロジェクトとは、KARMOLブランドのもと世界で初めて取り組む、FSRUとLNG発電船を組み合わせた事業で、LNG船で運ばれてくるLNGをFSRUで再気化して発電船に送り、発電船が受け取ったガスを燃料に発電する仕組みです。これにより、発電船の燃料を従来の重油からLNGに転換することができ、陸上にLNGおよびLNG受入基地がない国にも”より環境負荷の低いLNG発電による電力”を供給することが可能となります。 本事業は、西アフリカにおいて最初のLNG発電ソリューションかつ最初のFSRU事業となり、既報のモザンビーク・ナカラ案件(*4)に先行して開始される事となります。 商船三井とKarpowershipは今後とも世界中でLNG発電船事業を通じて、より経済的で環境にやさしい発電ソリューションの提案を続けてまいります。 【”KARMOL LNGT POWERSHIP AFRICA”要目】(1) 全長:272.00m(2) 全幅:47.20m(3) LNGタンク:モス型(4) LNG貯蔵能力:125,470m3 今回命名された”KARMOL LNGT POWERSHIP AFRICA” 3月13日に執り行われた命名式の様子 (*1) 1948 年にトルコで創業されたKaradeniz Holdings(以下「Karadeniz 社」)の主要事業である発電船事業を担う中核企業。Karadeniz 社はトルコのみならず世界市場を対象にファイナンス、不動産、造船、エネルギー分野のビジネスを行い、特にエネルギー分野では発電船事業を通じ業界をけん引している。http://www.karadenizholding.com/en (*2) Floating Storage and Regasification Unitの略。浮体式LNG貯蔵再ガス化設備。洋上でLNGを再気化し、パイプラインへ高圧ガスを送出する能力を持つ。 (*3) 詳細は以下、2019年3月29日付プレスリリースをご参照ください。「商船三井と Karpowership が LNG 発電船事業におけるパートナーシップを構築 ~世界最大の発電船事業者とアジア最大の FSRU 事業者が共同営業・投資へ~」 (*4) 詳細は以下、2019年8月30日付プレスリリースをご参照ください。「世界初のLNG発電船 KARMOL統一ブランドで発進 ~商船三井とKarpowershipがモザンビーク・ナカラ向けLNG発電船事業を発表~」