物流ニュース

スペシャリティ医薬品における患者宅特殊配送サービスのパイロット運用について

～国内の患者宅へ血友病薬を配送～

当社の子会社であるアルフレッサ株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：福神雄介、 以下「アルフレッサ」といいます）は、スペシャリティ医薬品における患者宅特殊配送サービス「Home Care Delivery」を構築し、国内医療機関を対象に CSL べーリング株式会社（本社：東京都港区、代表 取締役社長 ジャン・マルク モランジュ、以下「CSL ベーリング」といいます）製の血友病薬を配送する パイロット運用をヤマトグループと連携して計画しておりますので、下記のとおりお知らせいたします。

記

１．背景および目的

新型コロナウイルス感染拡大で国内の医療提供体制が逼迫する中、感染リスクへの懸念により患 者様が医療機関への受診を控えざるをえない状況が現在も続いております。こうした状況において、 感染リスクを回避しながら自宅療養を行う方法として、デジタルツールを活用したオンライン診療・オ ンライン服薬指導が注目されており、それらを行う上では、患者様の個人宅へ必要な医薬品を安心・ 安全でかつ確実に届ける仕組みが必要不可欠となります。 アルフレッサはこれまでヤマトグループを始め様々な企業と医療業界における課題を解決する為 に検討を進めてまいりました。今般、自宅療養中の患者様の個人宅へ安心・安全にスペシャリティ医 薬品を配送することを目的として、アルフレッサが構築した患者宅特殊配送サービス「Home Care Delivery」のパイロット運用として、CSL ベーリングとヤマトグループの協力のもと、2021 年 3 月より国 内医療機関に通院している血友病の患者様の個人宅へ CSL ベーリング社製の血友病薬を配送する ことを計画しております。 Home Care Delivery は、患者様のご自宅までスペシャリティ医薬品の特殊配送を行うサービスです。 配送の間は常に冷蔵温度帯(2～8℃)を維持することが可能であり、患者様がお住まいの地域の天候 や環境に左右されない、安心・安全に医薬品をお届けできるサービスとなっています。今後、今回の パイロット運用で得られた結果を踏まえ、患者様の利便性やサービス品質の検証を行った上で、全国の医療機関を対象としたサービスへ拡大してまいります。

〔パイロット運用の内容〕

・期間：2021 年 3～6 月

・対象エリア：関東圏(東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城)

・ご協力いただける法人： 製薬会社：CSL ベーリング株式会社

物流会社：ヤマトグループ

・対象医薬品：血友病 B 治療薬 イデルビオン 〔血友病について〕

血友病は、出血時に血液を凝固させる血液凝固因子 （第 VIII 因子、第 IX 因子 ）のうち、 いずれかが不足または欠乏しているために起こる遺伝性の出血性疾患です。血友病で通 院されている患者様は、処方された医薬品をスーツケースなどに入れて持ち帰ることが多 く、通院に大変負担がかかっています。

２．患者宅特殊配送サービス「Home Care Delivery」について

〔サービスの特徴〕

・真空断熱材の使用により定温配送を実現

・春夏秋冬を問わずオールシーズンで冷蔵温度帯(2～8℃)を数日間維持することが可能

・ヤマトグループネットワークによる全国配送に対応

・GDP 基準に即したオペレーション

*Home Care Delivery は、アルフレッサ株式会社が商標登録出願中です。