中部水産/冷蔵工場部門の営業利益は前年比13・7%増(2021年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)) 決算短信 2023.06.17 2021年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)単位・百万円 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 2021年3月期第3四半期 31,663 1.3 367 74.6 460 41.4 317 39.7 2020年3月期第3四半期 31,246 △2.0 210 42.0 325 34.7 227 48.3 (略) (1)経営成績に関する説明 当第3四半期累計期間における当社の営業基盤である東海経済は、新型コロナウイルスの感染 が続く中、牽引役の製造業で中国や米国向け輸出が回復へ向かいましたが、11月から感染第3波 が広がり、政府による需要喚起策の一時停止、飲食店などへ時短要請がなされ、企業による設備 投資や労働需要も改善には至っておらず、先行きは不透明な状況で推移しております。 当業界におきましては、自然環境の変化やそれに伴う天候不順、乱獲などにより水産資源が減 少傾向にある中で、季節ごとに期待できた漁獲量が不安定となっています。12月には新漁業法が 施行されており、資源管理が厳格になっていきます。また、新型コロナウイルスの影響で、旅行 や宴会の自粛などがあり、宿泊や外食を中心に生鮮高級魚の流通が鈍化し、厳しい経営環境とな りました。 このような外部環境のもとで、当社は、限られた水産資源での販売競争に対応した調達力、営 業力の強化を図るとともに、業務の効率化や諸経費の削減を推し進めるなど、業績の向上と企業 体質の強化に取り組んでまいりました。 この結果、売上高は卸売部門で内食需要向けに販売数量が増加し増収となり、飼料工場で養鰻 用飼料及び魚粉の原料販売が増加するなど、全体で31,663百万円(前年同四半期比1.3%増)となり ました。経常利益は、利益率の改善による売上総利益の増加、一般管理費の減少などにより460百 万円(前年同四半期比41.4%増)となり、四半期純利益は317百万円(前年同四半期比39.7%増)とな りました。 今後につきましては、売上面では、自然の影響を受けやすい天然魚の漁獲量減少に対応するた め、出荷者との繋がりを深め、養殖魚や他魚種の集荷により安定供給を図ります。また、2019年 に持続可能な水産物のサプライチェーンに付与されるマリン・エコラベル・ジャパン(MEL) の認証を取得しており、資源や環境に配慮した水産物の取扱いにも関わってまいります。利益面 では、個々の取引条件の見直しや工場原価及び一般管理費の削減に努め、利益率の改善を図りま す。 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。 (略) (冷蔵工場部門) 学校給食用の食材や中国からのコンテナ貨物が入庫減少となりましたが、弁当用などでコンビ ニや量販店向けの冷凍食品は順調な入庫が続き売上増となり、増収となりました。 この結果、売上高は378百万円(前年同四半期比1.1%増)、営業利益は81百万円(前年同四半期比 13.7%増)となりました。 (略)