兵機海運/経常利益は前年比46・4%減(2021年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)) 決算短信 2023.06.17 2021年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)単位・百万円 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 2021年3月期第3四半期 9,657 △9.4 155 △47.4 183 △46.4 317 33.8 2020年3月期第3四半期 10,659 △2.5 294 △28.2 342 △23.8 237 △23.7 (注)包括利益 2021年3月期第3四半期 496百万円 (124.6%) 2020年3月期第3四半期 220百万円 (3.2%) (略) (1)経営成績に関する説明 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、経済活動の停 滞や縮小を余儀なくされたことから、企業収益は大幅な減少が継続し、雇用環境の悪化を招き、個人消費も低迷す るなど厳しい状況で推移しております。先行きにつきましても、新型コロナウイルス感染症拡大の防止策が講じら れておりますが、歯止めがかからない状況が続いており、不透明な状況となっております。 このような環境の下、当社グループは「安全・迅速・信頼」をモットーに、総合物流業者として社会的貢献を目 途として営業展開を行いました。 当第3四半期連結累計期間におけるセグメントの営業状況は以下のとおりであります。 ①海運事業 内航事業では、主力貨物である鋼材の需要が回復傾向にあることから、期初に比べて輸送量も持ち直しが見られ る近況ではありますが、依然として前年度後半よりの厳しい状況が続いており、売上高は4,162百万円(前年同期 比15.5%減)と減収になりました。これに対して、傭船料改定、運航形態の見直し等による輸送コストの軽減を図 り、管理経費の削減を行いましたが、営業利益は78百万円(前年同期比50.4%減)と減益になりました。 外航事業では、自社船の主力貨物であるロシア向け輸出貨物の輸送が、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に より現地での需要が減少し、船積みロットが縮小され運航効率が悪化しました。これに対して、他社船利用のスポ ット輸送の集荷に努めましたが、輸送機会は減少しました。その結果、売上高は897百万円(前年同期比31.1% 減)と減収になり、管理経費の削減を行いましたが、営業利益は12百万円(前年同期比64.2%減)と減益になりま した。 ②港運・倉庫事業 港運事業では、新型コロナウイルス感染症拡大により世界的に経済活動が制限された影響を受け、輸出入ともに 取扱量は低調に推移しましたが、新規安定荷主の受注に加え、比較的コロナ禍の影響を受けなかった肥料等の輸入 と、内食需要の増大により運賃価格が高い欧州からの食品の輸入が増加したことから、売上高は3,528百万円(前 年同期比4.1%増)と増収になりましたが、管理経費が増加したことと、輸送コストの負担増もあり、営業利益は 16百万円(前年同期比74.3%減)と減益になりました。 倉庫事業では、港運事業での輸出入貨物の取扱量の減少により、それらに付随する作業収入が減少しましたが、 2020年1月に営業を開始した兵庫埠頭物流センターの危険物倉庫が新しい収益基盤として順調に稼働したことか ら、売上高は1,069百万円(前年同期比2.7%増)と増収になり、新倉庫の償却負担の増加もありましたが、管理経 費の削減に努め、営業利益も47百万円(前年同期比31.4%増)と増益になりました。 これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高9,657百万円(前年同期比9.4%減)、営業利益155 百万円(前年同期比47.4%減)、経常利益183百万円(前年同期比46.4%減)、特別利益に固定資産売却益269百万 円を計上したことから、親会社株主に帰属する四半期純利益は317百万円(前年同期比33.8%増)となりました。 (略)