昭和電工/会社分割によるアルミ缶事業及びアルミ圧延品事業の承継と連結子会社の異動を含む一連の取引に関する基本契約を締結 SCM・製造拠点 2023.06.17 会社分割(簡易吸収分割)によるアルミ缶事業及びアルミ圧延品事業の承継、並びに連結子会社の異動(非子会社化)を含む一連の取引に関する基本契約締結のお知らせ 当社は、2021年6月1日及び2021年8月2日を効力発生日(いずれも予定)として、会社分割(吸収分割)により当社のアルミ缶事業を当社の100%連結子会社である昭和アルミニウム缶株式会社(以下、昭和アルミニウム缶)に、アルミ圧延品事業を同100%非連結子会社である昭和電工堺アルミ株式会社(以下、昭和電工堺アルミ)に、それぞれ承継することを含む一連の取引に関する基本契約(以下、本基本契約)をApollo Global Management Inc.の関連会社が投資助言するファンドが保有する特別目的会社(以下、総称して「Apollo」)との間で締結することを決定しましたので、お知らせいたします。本基本契約に基づく一連の取引により、昭和アルミニウム缶は当社の連結子会社から外れる一方で、独立会社としてApolloに引き継がれる見込みです。 なお、本会社分割は、いずれも当社と100%子会社との間で行う簡易吸収分割となるため、開示事項・内容を一部省略しております。 記 1.本会社分割及び一連の取引の目的 当社のアルミ缶事業は、当社の連結子会社である昭和アルミニウム缶が 1971 年に国内初となる飲料 用アルミニウム缶の製造を開始して以来、高品質の飲料用アルミニウム缶を缶体・缶蓋の成形加工か ら印刷までの一貫工程により提供しています。2014 年にはベトナムの Hanacans Joint Stock Company の株式を取得し、成長著しいベトナムのアルミニウム缶市場での事業展開も図って参りました。 国内のアルミニウム缶市場は、アルコール飲料用缶の需要はビール系以外のアルコール飲料の需要 が増加していることにより堅調に推移していますが、非アルコール飲料用缶はペットボトルへの置き 換えにより需要が大幅に減少し、今後も厳しい事業環境が続くことが見込まれています。当社はこう した国内市場の変化に対応するため、2020 年6月に国内生産拠点の生産能力を適正化するなど、国内 事業基盤の強化に取り組んで参りました。 他方、ベトナムのアルミニウム缶市場は今後も旺盛な飲料消費需要が見込まれており、当社は 2020 年7月にベトナム第3拠点を完成させ、ベトナム北部・中部・南部全てをカバーする 3 拠点体制を構築いたしました。 今後も、国内では事業基盤の強化を推進し収益安定化を図りつつ、ベトナムをはじめとしたグロー バルでの事業拡大機会を積極的に模索することで、更なる成長を企図しております。 また、当社のアルミ圧延品事業は、1933 年に高田アルミニューム器具製作所として操業を開始、そ の後、昭和アルミニウム株式会社への社名変更を経て、2001 年に当社堺事業所となりました。現在で はアルミ電解コンデンサー用高純度アルミ箔、および建材やキャップ・プリント基材に使用されるア ルミ板を生産しています。 当社で生産する高純度アルミ箔は高容量・高強度のハイエンド品に強みを持ち、当社はアルミ電解 コンデンサー用高純度アルミ箔市場において世界ナンバーワンの販売シェアを有しております。2013 年には中国南通市に昭和電工鋁業(南通)有限公司を設立、成長著しい中国市場においても高品質の高 純度アルミ箔を安定的に供給できる製造・販売体制を構築しております。 アルミ電解コンデンサーは、家電製品から IT 機器、電気自動車やハイブリッド車、新エネルギー分 野まで幅広く使用されており、特に環境・エネルギー分野を中心に需要伸長が見込まれています。特に 中国においては中長期的な市場拡大が見込まれることから、今後も技術優位性を維持しつつコスト競 争力を強化することで、更なる収益力向上を企図しております。 一方、当社は、2020 年 12 月 10 日に公表した「統合新会社の長期ビジョン(2021~2030)」にて示し た通り、半導体・自動車などの先端材料分野において当社グループが有する素材やノウハウを組み合 わせることで世界トップレベルの機能性化学メーカーとなることを目指しております。 変化の激しい経営環境を踏まえ、持続的成長の実現に向けた経営資源の最適な配分及びポートフォ リオマネジメントを検討する中で、アルミ缶事業およびアルミ圧延品事業については、あらゆる選択 肢を慎重に検討した結果、アルミ事業に関する専門的な知見・経営資源を有する事業パートナーのも とで事業拡大を図ることが、両事業にとって、それぞれの事業に従事する従業員とともに更なる成長 を図ることができる、との結論に至り、世界有数の投資会社として、アルミ関連業界への 20 年以上に わたる豊富な支援実績を有する Apollo との間で本基本契約に基づく一連の取引を推進することを決定 いたしました。 Apollo による積極的かつ戦略的な経営資源を活用し、独立会社として柔軟かつ大胆な事業戦略を遂 行していくことで、アルミ缶事業およびアルミ圧延品事業の更なる成長と競争力の強化が実現できる ものと確信しております。 (略) 以下、詳細は下記アドレスを参照ください。 会社分割(簡易吸収)によるアルミ缶事業及びアルミ圧延品事業の承継、並びに連結子会社の異動(非子会社化)を含む一連の取引に関する基本契約締結のお知らせ ( 294.16 KB )