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日本郵船/売上高は前年比12・5%減、経常利益は前年比196・1%増(2021年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2021年3月期  第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

            売上高    営業利益  経常利益   当期純利益

2021年3月期第2四半期 722,031 △12.5  16,690 5.4  47,428 196.1  22,180 99.4

2020年3月期第2四半期 824,737 △9.9   15,836 -  16,019 -    11,123 -

(注)包括利益 2021年3月期第2四半期 15,180百万円(-%) 2020年3月期第2四半期 △11,057百万円(-%)

(略)

(1)経営成績に関する説明(略)

当第2四半期連結累計期間(2020年4月1日から2020年9月30日までの6ヶ月間)の業績は、連結売上 高7,220億円(前年同期比1,027億円減)、営業利益166億円(前年同期比8億円増)、経常利益474億円 (前年同期比314億円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益221億円(前年同期比110億円増)とな り業績は大きく改善しました。

(略)

(セグメント別概況)(略)

<定期船事業>

コンテナ船部門では、OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.(”ONE社”)は新型コロナウイルス感染症拡 大の影響による世界的な荷量の減少を受けて前年同期比で積高減少となりました。主要航路である北米 航路では、運賃・消席率が前年同期を上回り収支良化に大きく寄与し、欧州航路では積高は前年同期を 下回ったものの、高い消席率を維持しました。費用面では、燃料費の減少に加えて、傭船の返船など費 用削減への取り組みを行った結果、収支改善に寄与しました。国内及び海外ターミナルでは、ともに取 扱量が減少し、前年同期比減益となりました。 以上の結果、定期船事業全体では前年同期比減収となりましたが、業績は大幅に改善し増益となりまし た。

<航空運送事業>

航空運送事業では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が継続したことにより、マーケットにおける 航空貨物の荷動きは減少しましたが、国際旅客便の運休・減便が継続したため、需給が逼迫しました。 また、当第2四半期後半からは、秋のピークシーズンに向けて北米線、欧州線を中心に輸送需要が高ま りを見せました。 以上の結果、貨物搭載率・運賃単価は前年同期比で大きく上昇し、大幅な増収増益となりました。

<物流事業>

航空貨物取扱事業は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け取扱量は引き続き低迷しましたが、 国際旅客便の減便による輸送スペースの大幅な減少とそれに伴う運賃水準の上昇により、収支は引き続 き堅調に推移しました。海上貨物取扱事業は主に北米航路の活況により、取扱量は復調したものの、仕 入価格の急騰を受け、収支は低調に推移しました。ロジスティクス事業は、新型コロナウイルス感染症 拡大に起因する巣ごもり需要が増加した結果、E-Commerceに関連した同事業を中心に荷量が大幅に増加 しました。内航輸送事業は、新設航路の荷量が減少し収支を圧迫したため、取扱量、売上高ともに減少 しました。 以上の結果、物流事業全体では前年同期比やや減収となりましたが、業績は大幅に改善し増益となりま した。

<不定期専用船事業>

自動車輸送部門では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により輸送台数が少ない状態が続いてお り、老齢船解撤などによる運航規模の縮小や航路合理化を進め、運航費の削減に努めました。自動車物 流も取扱台数が減少する中で、中国・ロシア・インドをはじめとして各国でコスト削減や事業合理化を 進める一方、トルコ・エジプトでの完成車ターミナル建設、また横浜(大黒埠頭)での完成車ターミナ ル開業など、事業ポートフォリオ再編に向けての活動を進めました。 ドライバルク輸送部門では、一足早く経済活動再開に踏み切った中国向けの鉄鉱石、大豆の荷動きは好 調だったものの、市況への影響度が大きいブラジル出しの鉄鉱石の出荷が雨期の影響で長引いたため低 迷しました。6月に入るとようやくケープサイズの市況は急回復し、パナマックスの市況も好影響を受 けましたが、7月にピークアウトしたため市況水準は前年同期を下回りました。このような環境の下、 引き続き長期契約の獲得に努めると同時に、効率的な運航の徹底をはじめとしたコスト削減、収支の安 定化に取り組みました。また、構造改革費用等を特別損失として計上しました。 エネルギー輸送部門では、新型コロナウイルス感染症拡大によるエネルギー需要の後退を受け、4月上 旬には主要産油国において協調減産が合意されたことにより、市況は非常に不安定な動きとなりまし た。4月は貯蔵目的での船腹需要が高まり、VLCC(大型タンカー)と石油製品タンカーの市況は大きく 上昇しましたが、減産と需要後退の影響を受け、6月にかけて高騰した市況が次第に沈静化し、7月以 降は需給が緩み市況は低迷しました。LPG船は6月までは船腹需要の減少により市況が一時低迷してい たものの、7月以降ドック入渠日数の増加、揚地滞船日数の増加等により船腹供給が減少し、市況は復 調しました。LNG船は安定的な収益を生む長期契約に支えられて順調に推移し、また海洋事業はFPSO (浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)、ドリルシップが順調に稼働しました。 以上の結果、不定期専用船事業全体で前年同期比減収減益となりました。(略)

<不動産業、その他の事業>

不動産業は堅調に推移し、売上高、経常利益ともにほぼ前年同期並みとなりました。 その他の事業では、新型コロナウイルス感染症拡大による顧客需要の減退により、技術サービス業や船 用品販売等が影響を受け、また燃料油販売や化学製品製造販売事業でも前年比では低調で、全体で前年 同期比減収減益となりました。 客船事業では新型コロナウイルス感染症の予防措置として当年度上期のクルーズを不催行としたため、 前年同期比で減収となり、損失を計上しました。

(略)

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