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アルフレッサ/「神戸再生医療流通ステーション」を開設

物流不動産・施設 2023.06.17

「神戸再生医療流通ステーション」の開設について

アルフレッサ株式会社は、新たな再生医療等製品の保管・輸送拠点となる神戸再生医療流通ステ ーションを本日、開設いたしましたので、お知らせいたします。

1. アルフレッサの再生医療等製品に関する取り組み

再生医療とは、細胞や組織を培養・加工等した上で、投与や移植する治療法のことで、希少疾病や 難病等の未だに有効な治療法が見つかっていない疾患に対する最新の医療として期待されています。 現在、世界中の製薬企業やバイオベンチャー企業などが様々な再生医療等製品の開発を行っており、 将来的に市場の急速な拡大が見込まれています。一方、多くの再生医療等製品は、サプライチェーン 全体を通して超低温の環境の維持や個々の製品のトレーサビリティの確保が必要である等、通常の 医薬品よりもさらに厳格な管理体制が要求され、高品質な保管・輸送体制の確立が再生医療の普及 のカギとなっています。 アルフレッサは、2018 年8 月に三菱倉庫株式会社(本社:東京都中央区、以下「三菱倉庫」といいま す)と業務委託契約を締結し、再生医療等製品の保管・輸送拠点として、神奈川県川崎市に「殿町再 生医療流通ステーション」を開設いたしました。また、臍帯等のヒト組織由来細胞を使った細胞医薬の 研究開発企業であるヒューマンライフコード株式会社(本社:東京都中央区)との資本業務提携を通じ て、再生医療のサプライチェーン体制構築を検討してまいりました。さらに株式会社日立製作所(本 店:東京都千代田区)が主導する再生医療等製品のバリューチェーン統合管理プラットフォームへ参 画し、再生医療等製品のバリューチェーン全体を通した細胞・トレース情報の統合管理の構築にも貢 献しています。

2. 神戸再生医療流通ステーションの概要と今後の取り組み

アルフレッサは新たな拠点として「神戸再生医療流通ステーション」を開設いたしました。同施設は 殿町再生医療流通ステーションと同様、液体窒素を用いた設備機器等を導入して超低温(摂氏マイナ ス 150 度以下 等)の保管・輸送環境を整備し、お客様のご要望に応じた保管・輸送業務をご提供することが可能となっています。殿町再生医療流通ステーションと合わせて2つの施設を持つことによって、 当社グループの再生医療等製品の流通における BCP(事業継続計画)対応の強化も図ります。また西 日本に拠点を持つ製薬企業やバイオベンチャー企業との連携をさらに強化し、治験の段階から製品 の上市に至るまでの全ての過程においてサポートいたします。 同社はこれまで培ってきた再生医療等製品の保管・輸送に関するノウハウを活かして、アルフレッ サグループの主要な物流拠点に同様の設備を設置し、再生医療等製品に対応した全国流通ネットワ ークを構築する予定です。 アルフレッサは、取り扱いの難しい再生医療等製品の保管や輸送業務を業界に先駆けて手がける ことで、安心、安全で確実な流通サービスをいち早く確立し、再生医療等製品を必要とする患者様や 医療機関に貢献してまいります。

3.施設の概要

(1)名 称 神戸再生医療流通ステーション

(2)所 在 地 神戸市中央区新港町6番2号 三菱倉庫株式会社神戸支店 新港第二営業所 新港2号倉庫内

4.施設の特徴

(1)超低温の保管・輸送環境を整備 液体窒素等を用いた設備機器を導入し、超低温保管や輸送、輸送資材供給に対応する環境を 構築します。

(2)三菱倉庫の拠点内に開設 神戸市にある三菱倉庫の拠点内に開設することで、西日本で再生・細胞医療分野の実用化・産 業化に向けて研究開発や製造を行う国内外の企業・大学・研究機関に対して迅速な対応が可能 となります。また自然災害時等に、殿町再生医療流通ステーションのバックアップ拠点としても活 用が可能となります。

(3)三菱倉庫との協力で多様な業務へ対応 三菱倉庫との業務委託契約締結により、再生医療等製品および治験製品の保管、輸送、輸出入 等の多様な業務へ対応いたします。

5.開設日 2020 年 10 月 1 日

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