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ファイズホールディングス/売上高は前年比47・9%増で1億8800万円の経常黒字化(2021年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2021年3月期  第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

            売上高 営業利益 経常利益 当期純利益

2021年3月期第1四半期 3,004 47.9  181 -  188 -  127 -

2020年3月期第1四半期 2,031 -   △34 -  △4 -  △6 -

(注)包括利益 2021年3月期第1四半期 128百万円 (343.3%) 2020年3月期第1四半期 28百万円 (-%)

(略)

(1)経営成績に関する説明

当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言で社 会・企業活動が制限されたことなどを背景に、大きく冷え込む結果となりました。緊急事態宣言そのものは5月下 旬に解除されたものの、その後も国内景気に回復の兆しは見えず、さらに6月下旬以降は再び国内感染者数が増加 基調に転じるなど、予断の許さない状況が続いています。 コロナ禍は物流市場にも大きな影響を及ぼしています。食品や日用雑貨といった生活関連物資の輸送需要は例年 並みで推移しましたが、企業活動の自粛や停滞で製造業を中心に原材料や部品などの荷動きは大幅に落ち込み、ト ラック運送事業者間の貨物獲得競争が激化し、運賃水準は低下傾向にあります。 そのような厳しい経済状況が続くなか、当社グループは、主にEC(注1)ビジネスを展開する企業を対象にした サードパーティー・ロジスティクス(注2)事業である「ECソリューションサービス事業」として、①物流センター の運営機能(業務)を提供する「オペレーションサービス」、②拠点間の幹線輸送や配車プラットフォーム機能の 提供(利用運送)などを手掛ける「ロジスティクスサービス」、③ルート配送やラストワンマイル配送などを担う 「デリバリーサービス」の3つのサービスを軸に事業拡大を図ってきました。 「オペレーションサービス」では引き続き、大手ネット通販会社向け物流センターの運営を軸に事業を展開しま した。「巣篭もり消費」拡大でネット通販需要が伸長し、既存の運営拠点(全国18カ所)では軒並み入出荷ボリュ ームが大幅に増加しました。これに対して、当社グループではスタッフの柔軟な追加投入などを通じた庫内オペレ ーション体制の強化に取り組むことで、ネット通販ユーザーへの安定的な商品供給を実現しました。各運営拠点に おいては、新型コロナ対策の一環として「ソーシャル・ディスタンス」を十分に確保した状態で作業を展開したこ とがコストアップ要因となりましたが、新たな運営体制もすでに定着し、作業生産性も徐々に回復しつつありま す。 「オペレーションサービス」では、新型コロナへの感染および感染拡大リスクを回避するための軽度体調不良者 への休業補償など、コロナ禍での新たなコストも発生しましたが、その一方で、スタッフ採用に掛かる広告出稿費 の削減などコスト抑制も進みました。また、新規プロジェクトとしては、関東エリアで大手流通業向け一括物流セ ンターの運営業務がスタートしました。 「ロジスティクスサービス」では、トラック配車プラットフォームサービス(T-Board)において、企業間輸送 のニーズが大きく落ち込む中、コロナ禍でも比較的安定した荷動きが見られた生活関連物資等をターゲットに全社 的な営業活動を展開していくことで、利用登録事業者数(荷主および実運送会社)と成約件数を伸ばすことができ ました。さらに、EC関連貨物の拠点間輸送についても受託件数は大幅に増加しました。また、配車の最適化で自社 保有車両の稼働率が高まったほか、軽油・ガソリン価格の下落を背景に使用燃料費の削減も実現しました。 「デリバリーサービス」では、宅配便の集配などラストワンマイル物流における既存受託エリアでの増車要請へ の対応などに取り組んだほか、前連結会計年度に立ち上げた関西エリアでの宅配便事業では、新たに百貨店から出 荷される贈答品の配達サービスなどもスタートしました。 以上の結果、当第1四半期連結累計期間における経営成績は、売上高3,004,273千円(前年同四半期比47.9% 増)、営業利益181,096千円(前年同四半期は営業損失34,014千円)、経常利益188,445千円(前年同四半期は経常 損失4,735千円)、親会社株主に帰属する四半期純利益127,663千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期 純損失6,285千円)となりました。 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。セグメントの売上高は外部顧客に対するものです。

① ECソリューションサービス事業

ネット通販会社向け物流センターでの入出荷量が「巣篭もり消費」拡大で堅調に推移したこと、新たに大手流通 業向け一括物流センターの運営を受託したことで収入が伸びた一方で、不採算事業所の整理、スタッフ採用費や外 注費、燃料費の削減などに取り組んだ結果、当セグメントの売上高は2,992,048千円となり、セグメント利益は 156,828千円となりました。また、ECソリューションサービス事業の各サービス別の売上は次のとおりでありま す。

ⅰ オペレーションサービス

「ソーシャル・ディスタンス」の確保を強く意識した庫内オペレーション体制にシフトしたものの、ネット通販 向けの既存運営センターは高い作業生産性を維持し、安定的に稼働しました。投入スタッフ数と受託業務範囲の拡 大、入出荷増に伴うクライアントからの緊急オーダーに対する迅速な労働力供給などにも対応しました。また、新 たに大手流通業向け一括物流センターの運営もスタートしました。その結果、売上高は2,288,833千円となりまし た。

ⅱ ロジスティクスサービス

コロナ禍で企業間輸送のニーズが冷え込む中、荷動きが比較的安定している業種業態をターゲットにトラック配 車プラットフォームサービスの利用促進を図りました。加えて、物流センター間で発生する横持ち輸送など、拠点 間輸送の常用ニーズやスポット需要の取り込みを強化した結果、売上高は550,735千円となりました。 ⅲ デリバリーサービス 大手宅配便会社(日系および外資系)向けに提供している集配代行業務における投入車両数の増加、関西エリア での宅配便サービス事業などに取り組んだ結果、売上高は152,478千円となりました。

② その他

その他サービスとしては、IT技術者の派遣や各種情報システムの開発、ウェブサイト制作といったシステムコン サルティングサービスの提供やECサイト運営企業等をターゲットにした人材紹介事業を中心に事業展開し、売上高 は12,225千円となりました。

(注1)ECとは、インターネットやコンピュータなど電子的な手段を介して行う商取引の総称。また、Webサイトな どを通じて企業が消費者に商品を販売するオンラインショップのこと

(注2)サードパーティーロジスティクスとは、荷主が第三者であるロジスティクス業者に対し、物流業務全般を長 期間一括して委託すること

(略)

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