佐川急便/農産物出荷用集荷場「南アルプス集荷場」を佐川急便営業所内に開設 物流不動産・施設 2023.06.17 【佐川急便】農産物出荷用集荷場「南アルプス集荷場」を佐川急便営業所内に開設(2020/07/16) 株式会社農業総合研究所と佐川急便株式会社は、生産者直送農産物の販路拡大をサポートする取り組みとして、佐川急便施設を活用した農産物出荷用の集荷場を開設し7月8日より運用を開始しました。 農業総合研究所と佐川急便は、2017年7月から長野県須坂市の佐川急便施設(長野営業所)を活用した集荷場運用のトライアルを行いました。このトライアルで地元生産者に対して販路拡大に一定の効果が見込めたことから2019年1月から本格運用を開始しました。同様のスキームを展開できるエリアを検討し、2019年7月からは山梨県笛吹市で佐川急便の施設(甲州営業所)を活用した集荷場を開設。そして新たに山梨県で2カ所目となる佐川急便施設(山梨営業所)を活用した集荷場運用をスタートしました。今回の開設により、佐川急便施設を活用した集荷場は3カ所目となります。 農産物の流れ 山梨県の農産物といえば果物が有名です。特に「ぶどう」「もも」「すもも」は国内最大の生産量を誇っています。農林水産省による2018年の都道府県別農業産出額調査によると、山梨県産果実の産出額は全国5位(629億円)と高く、国内外で人気を博しています。また、トマトやキュウリなどの野菜の取り扱いも今後増加する見込みです。新型コロナウイルス禍の影響により、家庭での喫食が増えたことや、在宅勤務の定着による運動不足の懸念などにより、これまで以上に食生活や栄養バランスへの意識が高くなることが予測されます。山梨県は、首都圏などの大消費地と隣接していることもあり、農業総合研究所が提供する農産物流通プラットフォームと佐川急便の集荷場や配送ネットワークを活用することで、山梨県産青果類の販路拡大と産出額増加、生産者の収入源増を目指します。また、都市部の消費者は、山梨県産の新鮮で熟度の高い青果類を安価に購入することが可能になります。 「南アルプス集荷場」の様子 集荷場概要 施設名称 : 佐川急便山梨営業所 「南アルプス集荷場」 住所 : 山梨県中巨摩郡昭和町築地新居字大島889 運用開始 : 2020年7月8日 稼働日 : 月曜、水曜、金曜 両社は、生産者が丹精込めて育てた良質な農産物を都市部などの消費地に鮮度を保ってお届けするために、農業総合研究所が持つ農業関連の経営ノウハウ、農産物のブランド化・6次産業化に係る創造力と佐川急便が持つ配送ネットワーク、温度管理された物流インフラを活用して、生産者の販路拡大を支援します。これにより中山間地域の農業・農村の活性化にも寄与することとなります。これからも両社の持つ物流システム・ノウハウ、情報の共有化を図ることで生産者の流通展開の支援を強化してまいります。