LIXIL/東京都江東区、江戸川区で進めるIoT宅配ボックスによる実証プロジェクト、最終結果では、再配達率が41.7%から14.9%に減少 物流全般 2023.06.17 東京都江東区、江戸川区で進めるIoT宅配ボックスによる実証プロジェクト 最終結果では、再配達率が41.7%から14.9%に減少 ~IoTの活用によって広がる新たな社会サービスの実現に向けて~ 株式会社 LIXIL は、東京都江東区・江戸川区で進めている『IoT 宅配ボックスによる再配達削減「CO2 削減×ストレスフリー」実証プロジェクト』(期間:2019 年 2 月 1 日~2020 年 3 月 31 日)について、モニ ター調査を実施しました。2019 年 11 月 1 日~2020 年 2 月 29 日の調査をまとめた最終結果では、IoT 宅 配ボックスの設置により再配達率が 41.7%から 14.9%に減少しました。それにより期間中、約 178 時 間※1の宅配事業者の労働時間削減、約 379kg※1 の CO2 削減(杉の木約 27 本の CO2 吸収量に相当) に貢献しています。 ※なお、当プロジェクトの結果については、「LIXIL宅配ボックス スペシャルサイト」(https://www.lixil.co.jp/lineup/gate_fence/s/deliverybox/) にも掲載する予定です。 ※1 国土交通省「宅配の再配達の削減に向けた受取方法の多様化の促進等に関する検討会報告書」における指標により算出した想定値 このプロジェクトでは、外出先からでも配達確認や応答ができる IoT 宅配ボックスを、東京都江東区・ 江戸川区の戸建住宅を対象とした約 100 世帯に無償で設置し、再配達の削減による CO2 の削減効果や ユーザーのストレスの変化などを検証してきました。 今回はこれらの検証に加えて、宅配事業者やクリーニング店と協働で、QR コードでパスワードを取 得することでユーザーの応対がなくても複数の荷物を投函できるサービス※2 や、クリーニングの集配サ ービス※2など、IoT を活用することで可能となる新たな社会サービスの実現性についても検証しました。 ※2 今回の取り組みは、特定モニターを対象に行ったもので、検証段階の内容となります。 <IoT 宅配ボックス 宅配実証プロジェクト 最終結果の要点> モニターの皆さまに実施したアンケート調査 1. ほぼすべてのユーザーにおいて、受け取りに関する「ストレスの改善」がみられた 2. 約 8 割のユーザーが IoT 機能について便利さを感じ、 荷受け通知などIoT 機能を頻繁に使ったユーザーほど再配達削減に貢献している傾向に 3. 半数以上のユーザーが、節電・エコバッグの利用など環境問題を意識した行動が増えた 4. QRコードを使った複数の荷物の受け取りについて、「自分で解錠する手間が省ける」など、 6 割のユーザーが魅力に感じている 5. クリーニング集配サービスについて、「お店に行く時間を減らせる」などサービス利用者 全員が便利に感じている ●調査方法:アンケート調査 ●対象エリア:東京都江東区、江戸川区 ●調査対象:東京都江東区、江戸川区の戸建て住宅を対象とした約 100 世帯(最終アンケート回答:97 世帯) ●調査実施期間: 2019 年 11 月 1 日~2020 年 2 月 29 日 (※プロジェクトは、2019 年 2 月 1 日~2020 年 3 月 31 日) ●主催:株式会社 LIXIL(協力:江東区、江戸川区、佐川急便株式会社、日本郵便株式会社、株式会社アクティーズ) <IoT 宅配ボックス 宅配実証プロジェクト 最終結果の要点> ご協力いただいた関係者さまの声 (一部抜粋) 江 東 区:「再配達削減による CO2 排出削減量を分かりやすく実感できたことが、 次のステップである環境問題を意識した行動の増加に繋がった」 「家庭や職場での取り組みを広げていただけることが期待できる」 江戸川 区:「住民への環境意識の動機づけや向上に繋がったことを高く評価」 「再配達削減に寄与する製品をさらに安価で便利にするなど利用者ニーズに 沿ったものへと発展させ、普及を加速していただけることに期待」 佐川急 便:「”ボタン操作がすごく簡単だった”などドライバーの負荷軽減につながった」 「セキュリティのしっかりした宅配ボックスが付いていると、 ドライバーにとっても安心」 アクティーズ:「クリーニングがより”家での洗濯”に近づいた」 「接客に厚みを持たせることで、お客さまにはより安心してこのサービスを 使っていただける」 LIXIL Housing Technology Japan エクステリア事業部長 岩崎真也は、以下のようにコメントしています。 「本プロジェクトの実現にあたり、モニターの皆さま、関係者さまから多大なるご協力をいただき、感謝 申し上げます。この活動を通じて、数々の貴重なご意見をいただき今後の商品開発に役立ていくと同時に、 IoT 宅配ボックスが持つ新たなサービスの可能性も検証することができました。LIXIL は今後も再配達の削 減に向けて、宅配ボックスの普及促進を続けていきます。また、これからのニューノーマルの時代で、い かに健康で快適、安全に過ごしていくかが問われる中、非対面で安心して受け取りができる IoT 宅配ボッ クスをはじめ、さまざまな商品やサービスを提案していきます」