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メディパルホールディングス/みらかホールディングスと医療・ヘルスケア領域における戦略的業務提携

物流全般 2023.06.17

医療・ヘルスケア領域における戦略的業務提携に関するお知らせ

株式会社メディパルホールディングス(本社:東京都中央区、代表取締役社長: 渡辺 秀一、以下「メディパル」)と、みらかホールディングス株式会社(本社:東京都新 宿区、代表執行役社長:竹内 成和、以下「みらか」)は、医療・ヘルスケア領域における 戦略的な業務提携(以下「本提携」)に関する合意書を締結しましたので、下記のとおりお 知らせいたします。

1. 本提携の目的

メディパルは、「医療と健康、美」の流通を安定的に支える企業として、サプライチェー ン全体の最適化を目指しており、医療用医薬品等卸売事業では全国の病院・クリニック・保 険薬局への流通ネットワークを保有しております。一方、みらかは、主に臨床検査の領域で 医療機関を対象に多様な事業を展開しており、受託臨床検査の最大手として全国の医療機関 から検体をお預かりし、検査結果を報告するサービスを展開しております。 本提携により、メディパルが持つ医薬品流通のネットワークおよび専門知識と、みらかが 持つ質の高い臨床検査を行うための物流機能を融合させ、未病から診断・検査・治療・投薬 に関わる様々な商材の効率的な提供、および、臨床検査における検体集荷をワンストップに 実現することや、患者様が自ら持つ医療・健康情報を患者様の同意を得た上で、広く収集し 医療機関に提供し利活用する仕組みなど、患者様の QOL 向上に資する取組みについても検 討してまいります。また今後成長が見込まれる再生医療分野での様々な可能性についても検 討を行い、医療・ヘルスケア領域におけるメディカル物流プラットフォームの構築を目指し てまいります。 両グループが事業を展開する医療・ヘルスケア領域におきましては、少子高齢化を主要因 とする社会保障費の増加、労働人口の減少が課題となっております。さらには ESG・SDGs の観点からより環境負荷の少ない事業運営も求められております。物流機能の最適化を通じ てサービス品質の向上とコスト低減を同時に図るとともに、排気ガス・二酸化炭素の排出量 を抑えた地球環境に配慮した事業運営を実現するなど、持続可能な社会の実現に貢献いたし ます。

2. 具体的な取組みについて

【フェーズ 1】

受発注システムおよび倉庫インフラの共通化 みらかの連結子会社である株式会社エスアールエル(以下「SRL」)の顧客に対し、 メディパルの連結子会社である株式会社メディセオ(以下「メディセオ」)の受発注システ ムを活用した新しい発注サービスを提供いたします。共通の受発注基盤を利用することによ り、医療機関は効率的に医療材料を発注することができ、利便性をさらに向上させることを 目指します。また、SRL で行う検査に係る資材管理をメディセオの ALC※と共通化いたしま す。

※ALC(Area Logistics Center):医療用医薬品や医療材料等を扱う災害対策を施した高機能物流センター

【フェーズ 2】

地域を限定したシェアリング・ロジスティクス(物流機能の共通化) SRL では集荷を担う事業所と医療機関の間、メディセオでは ALC と医療機関の間におい て、各々が物流網を構築しており、両社で保有する車両は 5,000 台以上にのぼります。医薬 品等の配送ルートと検体の集荷ルートを共通化することで全体最適化されたロジスティクス を目指します。 まずは地域を限定して、検査資材と医薬品等を共同配送することで、効率的な流通を実現 してまいります。また検体集荷に関しては将来的な実現を目指し、実行可能性の検証を行い ます。

【フェーズ 3】

シェアリング・ロジスティクスの全国展開と再生医療分野に関わる検討 フェーズ 2 の検証結果を受け、シェアリング・ロジスティクスの全国展開を検討してまい ります。 また、両グループは今後成長が見込まれる再生医療分野における将来的な連携の可能性に ついて検討してまいります。

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