NEWS

物流ニュース

ジャパン マリンユナイテッド/次世代省エネ型VLCC APHRODITEを引渡し

物流全般 2023.06.17

次世代省エネ型VLCC”APHRODITE”引渡

2020.06.16

 ジャパン マリンユナイテッド株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:千葉 光太郎)は、6月15日(月)、有明事業所(熊本県玉名郡長洲町)にてSUN ENTERPRISES LTD. (サン エンタープライジーズ リミテッド)向けに建造していたVLCC”APHRODITE(アフロディーテ)”を引渡しました。
 
 本船は、スポットトレード向け最適船型として累計35隻以上の建造実績を誇る2百万バレル型VLCCの系譜を受け継ぎ、最新規則を適用しつつ燃費性能の大幅向上を目指して開発された、次世代省エネ船「Gシリーズ」の VLCCの9番船です。
 VLCCとしてはコンパクトな船型ながら、浅喫水時の載貨重量最大化を追求し、マラッカ海峡通峡を含む東西トレードに対応できるフレキシビリティーを持っています。

【本船概要】
主要寸法     :全長 330.0m x 幅 60.00 m x 深さ 28.35 m x 喫水 21.58 m
載貨重量     :302,109トン
総トン数      :157,208
主機関       :MAN B&W 7G80ME-C9.5-HPSCR ディーゼル機関1基
定員        :30名
船級        :ABS
船籍        :バハマ

【特長】
・SOxスクラバー(*1)を搭載しており、本年1月から一般海域へ適用されている燃料油中の硫黄分濃度規制に適合しています。
・SCR(*2)システムを搭載しておりNOx排出規制TierIIIに適合しています。
・弊社独自の省エネデバイスであるSuper Stream Duct®、SURF-BULB®、ALV-Fin®を採用しています。
・Ax-Bow®と呼ばれる船首形状、及び、低風圧居住区の採用により、実海域性能を向上させています。
・低回転・ロングストロークタイプのG型エンジン(電子制御エンジン)、低摩擦塗料、大直径プロペラの採用により、従来船を大幅に上回る性能を達成しました。
・GHG*3排出規制であるEEDI*4に対しては、Phase1レベルを満足しています。
・バラスト水処理装置の装備、有害物質一覧表の保持に適合するなど、様々な環境規制に対応しています。
・貨物油タンク及びバラストタンクの塗装については、IMO PSPC*5規則を適用しています。

弊社は今後も、経済性・環境性に優れた最新鋭のエコシップの開発・建造に努めてまいります。

*1燃料油中の硫黄分濃度規制は、SOxによる環境への悪影響を低減するために世界一律で実施されるもので、SOxスクラバーは、低硫黄燃料油使用の代替手段として、主機関および発電機関からの排気ガスに海水を噴霧し洗浄させSOxを脱硫し、規制値以下に低減できる装置です。
*2 “Selective Catalytic Reduction”(選択触媒還脱硝装置)の略
*3 “Green House Gas”(温室効果ガス)の略
*4 “Energy Efficiency Design Index”(エネルギー効率設計指標)の略
*5 “Performance Standard for Protective Coatings”(塗装性能基準)の略

Translate »