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レンゴー/経常利益は前年比57・4%増(2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

       売上高   営業利益   経常利益  当期純利益

2020年3月期 683,780 4.7  41,227 63.0  43,199 57.4  27,790 61.9

2019年3月期 653,107 7.8  25,292 48.1  27,454 18.5  17,163 3.3

(注)包括利益 2020年3月期  19,364百万円 (59.0%) 2019年3月期  12,176百万円 (△51.6%)

(略)

(1)当期の経営成績の概況

当連結会計年度のわが国経済は、期間前半は、企業収益が堅調に推移し、雇用・所得環境の改 善、個人消費の持ち直しや設備投資の増加により緩やかな回復基調が続きました。しかしながら、 期間後半は、自然災害や急速に拡大した新型コロナウイルス感染症の影響により、一転して厳しい 状況となりました。 このような経済環境の中で、板紙業界におきましては、自然災害などによる需要減により、生産 量は前年を下回りました。 段ボール業界におきましては、自然災害や消費増税の影響により需要は伸び悩みましたが、通 販・宅配向けが堅調に推移したことにより、生産量は前年並みとなりました。 紙器業界におきましては、食品向け需要が下支えしましたが、ギフト関連の縮小が続き、生産量 は前年を下回りました。 軟包装業界におきましては、脱プラスチックの動きはあるものの、食品や日用品向けの底堅い需 要に支えられ、生産量は前年を上回りました。 重包装業界におきましては、農業関連需要の減少により、生産量は前年を下回りました。 以上のような状況のもとで、当社グループは、製紙、段ボール、紙器、軟包装、重包装、海外の 6つのコア事業を中心に、あらゆる産業の全ての包装ニーズをイノベーションする「ゼネラル・パ ッケージング・インダストリー」=GPIレンゴーとして、営業力の強化、積極的な設備投資やM &A等を通じ、業容拡大と収益力向上に鋭意取り組んでまいりました。 “Less is more.”をキーワードとする、より少ない資源で大きな価値を生むパッケージの開発 では、流通現場の業務効率化に貢献する「レンゴー スマート・ディスプレイ・パッケージング(R SDP)」のラインアップを充実させ、ニーズにきめ細かく対応するとともに、新たにわが国初と なるプレプリント・デジタル印刷機を導入し、高精細で可変印刷が可能なプロモーションツールと して、これまでにない段ボールの世界を拓く「デジパケ」の販売を開始いたしました。 昨年4月、長野工場松本分工場を分離独立させ松本工場とし、中部地区における段ボール製品供 給体制の充実を図りました。6月、日本マタイ株式会社(東京都台東区)が三洋加工紙株式会社(埼 玉県戸田市)を子会社化したほか、8月、当社および日本マタイ株式会社が樽谷包装産業株式会社 (兵庫県尼崎市)の株式を取得して子会社化し、重包装事業を増強しました。さらに、同月、武田紙 器株式会社(千葉県柏市)、9月、西原紙業株式会社(神奈川県高座郡寒川町)を子会社化し、段ボー ルおよびSP事業を拡充しました。また、本年2月には、2018年3月末に閉鎖した淀川工場の跡地 (大阪市福島区)において、新たな物流拠点「淀川流通センター(仮称)」の建設に着手いたしまし た。 海外におきましては、昨年8月、トライウォール社(香港)がドイツのトライコー社とグットマン 社を子会社化し、ヨーロッパ経済の主要国である同国において重量物包装事業の拡大を図りまし た。また、本年1月には、SCGパッケージング社(タイ)との間で、同社の子会社でフィリピンに おける段ボール原紙の製造販売会社であるユナイテッド・パルプ・アンド・ペーパー社に当社が出 資することにつき合意いたしました。 この結果、当連結会計年度の売上高は683,780百万円(前期比4.7%増)、営業利益は41,227百万円 (同63.0%増)、経常利益は43,199百万円(同57.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は27,790 百万円(同61.9%増)となりました。

当連結会計年度におけるセグメントの概況は、次のとおりであります。

[板紙・紙加工関連事業]

板紙・紙加工関連事業につきましては、固定費の増加はあるものの、製品価格の改定や原料価格 が前年を下回ったこと等により、増収増益となりました。 この結果、当セグメントの売上高は449,695百万円(同4.1%増)、営業利益は30,208百万円(同 93.8%増)となりました。 主要製品の生産量は、次のとおりであります。

(板紙製品)

板紙製品につきましては、天候不順の影響により、生産量は2,490千t(同0.3%減)となりまし た。

(段ボール製品)

段ボール製品につきましては、天候不順の影響はあるものの、連結子会社が増加したことによ り、生産量は段ボール4,281百万㎡(同1.2%増)、段ボール箱3,489百万㎡(同1.6%増)となりまし た。

[軟包装関連事業]

軟包装関連事業につきましては、製品価格の改定や販売量の増加等により、増収増益となりまし た。 この結果、当セグメントの売上高は75,903百万円(同3.9%増)、営業利益は3,461百万円(同80.5 %増)となりました。

[重包装関連事業]

重包装関連事業につきましては、連結子会社が増加したことにより増収となりましたが、樹脂製 品の販売量が減少したこと等により、減益となりました。 この結果、当セグメントの売上高は42,742百万円(同4.6%増)、営業利益は1,583百万円(同3.9% 減)となりました。

[海外関連事業]

海外関連事業につきましては、連結子会社が増加したことにより増収となりましたが、中国にお ける需要低迷等により、減益となりました。 この結果、当セグメントの売上高は80,465百万円(同9.8%増)、営業利益は3,351百万円(同1.3% 減)となりました。

[その他の事業]

その他の事業につきましては、売上高は増収となりましたが、運送事業の採算悪化等により、減 益となりました。 この結果、当セグメントの売上高は34,973百万円(同3.0%増)、営業利益は2,436百万円(同3.6% 減)となりました。

(略)

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