名鉄運輸/売上高は前年比1%増、経常利益は前年比3・4%減(2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)) 決算短信 2023.06.17 2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)単位・百万円 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 2020年3月期 117,053 1.0 4,718 △3.6 4,850 △3.4 3,048 4.1 2019年3月期 115,924 3.4 4,896 9.2 5,023 9.4 2,928 △3.6 (注) 包括利益 2020年3月期 3,014 百万円 ( 3.0%) 2019年3月期 2,927 百万円 ( △17.1%) (略) (1)当期の経営成績の概況 当連結会計年度におけるわが国経済は、米中貿易摩擦や英国のEU離脱問題などの先行き不安から始まり、一進 一退を繰り返しながらも持ちこたえておりましたが、10月の消費税増税により堅調であった個人消費は落ち込みに 転じ、第4四半期連結会計期間に入って新型コロナウィルス感染症が全世界に急速にまん延したことで、急激に減 速いたしました。 物流業界におきましては、景気悪化により国内貨物の輸送量が総じて低調に推移するなかで、働き方改革推進に よる人件費の増加や、運送委託費の高騰など、コスト負担が重くのしかかる厳しい経営環境となりました。 このような状況のなか、当社グループは、中期経営計画の基本方針「安心と信頼のこぐま品質を提供する人材 力・輸送サービス基盤を強化し、成長の礎にする」を中心とした各施策を推進し、積極的な営業活動と効率経営に 努めました。 具体的には営業面において、混載事業を中心に、輸送コストに応じた運賃改定交渉に継続して取り組む一方で、 2019年7月にはグループの営業情報をコントロールする名鉄運輸グループオフィス(東京都中央区)を開設すると ともに、3PL提案営業に特化した営業推進部を設置して新規荷主獲得を進めました。また輸送ネットワーク強化 の一環として同年10月に「奈良大和支店」を新規開設するなど、積極的に新たな顧客需要の取り込みを図ってまい りましたが、景気悪化の影響を受け取扱量は前期を下回る結果となりました。 業務面につきましては、日本通運株式会社と連携し、引き続き経営資源の有効活用及び業務効率化を図ったほか、 グループ事故三悪撲滅委員会を中心にグループ全社員へ品質向上の啓発活動を継続的に行うとともに、幹線便の早 期出発など定時輸送の確保による働き方改革への取り組みも継続して行いました。 以上の結果、当社グループの当連結会計年度における業績は、売上高は前期比1.0%増の117,053百万円となりま したものの、営業利益は人件費や償却費の増加により、前期比3.6%減の4,718百万円、経常利益は前期比3.4%減の 4,850百万円、親会社株主に帰属する当期純利益については、前期比4.1%増の3,048百万円となりました。 (略)