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東海汽船/4億2600万円の経常損失を計上(2020年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2020年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

            売上高   営業利益 経常利益 当期純利益

2020年12月期第1四半期 2,178 △9.6  △454 ―  △426 ―  △332 ―

2019年12月期第1四半期 2,408 △1.5  △298 ―  △286 ―  △187 ―

(注)包括利益 2020年12月期第1四半期  △404百万円 (―%) 2019年12月期第1四半期  △191百万円 (―%)

(略)

(1)経営成績に関する説明

当第1四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により大幅に下押しさ れ、個人消費と企業収益は急速に悪化し、雇用情勢に影響がみられるなど、極めて厳しい状況にあります。先行き についても、感染拡大の影響により内外経済を下振れさせるリスクなどに、十分注意する必要があります。 当社グループは、離島定期航路事業者として感染拡大防止の取り組みに最大限努めることで、乗船客数が急減す る中においても、お客様と従業員の安全確保を図っております。 当社グループを取り巻く環境は、本年1月からのSox規制の導入や天候不順、また、国内外旅行先としての東 京諸島と他地域との競合の激化などがあり、依然として厳しい状況が続いております。さらに、東京諸島において は、少子高齢化の波は本土より進み、人口減少に歯止めがかからない状況となっております。 このような状況の下、昨年11月に創立130周年の節目を迎えた当社および当社グループは、事業の活性化策 として、当社グループや東京諸島の「強みや魅力」の原点に目を向け、2013年より施策の方向性をスローガン として掲げ取り組んでまいりました。2020年は「SECOND・START UP 2020 第二創業期~社内イノベーショ ンの確立」を掲げ、過去の慣例・成功体験にとらわれることのない革新的なチャレンジに挑む年度としており、三 代目となる新造貨客船「さるびあ丸」と新造高速ジェット船「セブンアイランド結(ゆい)」の就航に向け、東京諸 島の豊かな自然と星空の魅力を一層広め、1人でも多くのお客様に島にお越しいただき、リピーターとなって長期 滞在していただけるよう、グループ一丸となって活動を続けました。 主力の海運関連事業においては、よりお客様のニーズに合った「東京の島」ならではの企画商品を造成し、営業 活動と宣伝活動に努めましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、旅客数は大幅に減少しました。一方 で、公共工事の増加に伴い貨物輸送量は順調に推移しました。 この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は21億7千8百万円(前年同期24億8百万円)、営 業損失は4億5千4百万円(前年同期営業損失2億9千8百万円)、経常損失は4億2千6百万円(前年同期経常 損失2億8千6百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は3億3千2百万円(前年同期純損失1億8千7百 万円)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

《海運関連事業》

主力の海運関連事業の旅客部門は、東京諸島の島や海などの豊かな自然と、よりお客様のニーズに合った「東京 の島」ならではの企画商品並びに会社創立130周年記念プランを継続して造成し、営業活動と宣伝活動に取り組 みました。また大島の最大イベント「椿まつり」においては、大島町と連携し、「国際優秀つばき園」と伊豆方面 の花のイベントをつないだ「海のフラワーライン」の営業展開を図りました。また、千葉と江の島から「椿まつ り」の大島への臨時船を運航して集客活動に努めました。しかしながら、椿まつりの集客低迷や新型コロナウイル スの感染拡大の影響で、全航路の旅客数は大きく減少し、12万8千人(前年同期17万1千人)となりました。 一方、貨物部門は、貨物輸送のホームページ上で、各種問い合わせに対する自動応答システムや運賃のシミュレ ーションシステムの導入、生鮮食料品の受付状況の案内、東京諸島への引越しの案内など、引き続きお客様の利便 性向上と集荷効率の引き上げを図りました。また、各島の公共工事等の動向を注視し、集荷に遺漏がないように取 り組みました。この結果、公共工事の増加に伴い輸送量が伸び、貨物取扱量は全島で7万5千トン(前年同期6万 8千トン)となりました。 この結果、当事業の売上高は、16億8千2百万円(前年同期17億5千3百万円)、営業損失は2億1千7百 万円(前年同期営業損失1億3千7百万円)となりました。

《商事料飲事業》

当事業の中心となる商事部門は、貨物部門並びに島内外の取引先との連携を密にして情報共有を図ったことによ り、島嶼向けセメントの販売が堅調に推移しました。この結果、当事業の売上高は3億2千6百万円(前年同期3 億3千万円)、営業利益は2千7百万円(前年同期2千6百万円)となりました。

《レストラン事業》

東京湾周遊のレストランシップ事業は、お客様のニーズに合った企画提案や営業活動の強化を図りましたが、新 型コロナウイルス感染症の影響により団体客・個人客ともに大きく減少し、全クルーズでの利用客数は7千人(前 年同期1万9千人)となりました。この結果、当事業の売上高は6千3百万円(前年同期1億5千3百万円)、営 業損失は1億3千5百万円(前年同期営業損失9千5百万円)となりました。

《ホテル事業》

大島温泉ホテル事業は、大島の豊富な海の幸の料理・高品質の源泉掛け流し温泉・露天風呂からの三原山の眺望 やホテル屋上に星空を観望できる「三原山テラス」の施設など、「島の魅力」を前面に押し出した営業活動を行い ましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により「椿まつり」の期間を含めて、宿泊および日帰りの利用は低調 に推移しました。この結果、当事業の売上高は8千8百万円(前年同期1億2千6百万円)、営業利益は3百万円 (前年同期1千6百万円)となりました。

《旅客自動車運送事業》

当事業の中心となる大島島内におけるバス部門は、貸切バス安全性評価制度三ッ星認定のもと、安全運行に努め てまいりました。「椿まつり」においては、季節の人気定番商品の「国際優秀つばき園」を巡るコースのほか、フ ォトスポット「地層大切断面」へ案内するバスツアーを加えて企画商品の充実を図り、利用客の獲得に注力しまし たが、新型コロナウイルス感染症の影響により、乗客数は大きく減少しました。この結果、当事業の売上高は8千 4百万円(前年同期1億1千8百万円)、営業損失は5百万円(前年同期営業利益2千万円)となりました。

(略)

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