住友商事/ブラジル沖Marlim鉱区向けFPSO保有・傭船事業へ参画 SCM・製造拠点 2023.06.17 ブラジル沖Marlim鉱区向けFPSO保有・傭船事業への参画について 住友商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員 CEO:兵頭誠之、以下「住友商事」)、は、マレーシアの海洋サービス事業者であるYinson Holdings Berhad(インソン・ホールディングス、以下「インソン社」)との間で、ブラジル沖Marlim(マーリム)鉱区向け浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備(以下「本FPSO」)の保有・傭船事業(以下「本事業」)への出資参画に関する契約(以下「本契約」)を締結しました。本契約の発効後、事業会社の株式25パーセントを取得し、本事業に参画します。 FPSO(Floating Production, Storage and Offloading)は、洋上で石油やガスを生産し、タンクに貯蔵した上で、直接タンカーへの積み出しを行う設備です。今後、大水深での石油・ガス生産設備として需要拡大が見込まれており、特にブラジルは、世界の需要の約3割を占めるFPSO事業の中心地です。 本FPSOは、ブラジル沖約150キロメートルのカンポス盆地に位置するMarlim鉱区において、ブラジルのペトロブラス社が行う油ガス田の再開発事業に利用される予定です。住友商事とインソン社が共同出資するFPSO保有・傭船会社および操業保守会社が、ペトロブラス社との間で傭船契約および操業・保守契約を締結し、2023年初頭の石油・ガス生産開始を目指すとともに、設備の完工後25年間にわたり運営に携わります。 本事業は、住友商事にとって、2018年に参画したガーナ沖での油ガス田向けFPSO事業に続く2件目のFPSO事業であり、建造段階から取り組む初めての案件となります。初期段階から事業に参入し、運営・オペレーションにまで携わることで、FPSO事業運営に関する知見やノウハウの獲得を目指します。 住友商事は、FPSO等の海洋インフラ事業を、エネルギー事業の新しい領域として確立し、既存のエネルギー事業とのシナジー創出に取り組むとともに、石油やガスなどのエネルギーの安定供給に貢献してまいります。 <参考資料>■Yinson Holdings Berhad概要1983年設立、マレーシア証券取引市場上場の大手FPSOコントラクター 本社所在地 : KL Eco City, 59200 Kuala Lumpur, Malaysia 事業内容 : 油田開発/生産支援含む海洋サービス 保有FPSO数 : 6隻(2020年4月現在。建造中を含む) ■本事業の概要 原油処理能力 : 70,000バレル/日 ガス処理能力 : 4百万立方メートル/日 出資比率 : インソングループ75パーセント、住友商事25パーセント 傭船期間 : 2023年~2048年(25年間) ■操業中のFPSO(FPSO John Agyekum Kufuor(インソン社提供))