商船三井/スチールコイルのコンテナ輸送における次世代架台を開発 物流システム 2023.06.17 NVOCC事業の差別化商品、MOL COILPORTER®を開発~スチールコイルのコンテナ輸送における次世代架台~ 2020年04月22日 株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、商船三井テクノトレード株式会社(社長:八田宏和、本社:東京都中央区、以下「商船三井テクノトレード」)と共同で、MOL COILPORTER®(読み:エム・オー・エル コイルポーター)を開発しました。 【MOL COILPORTER®紹介ビデオ】 当社YouTube公式チャンネルに掲載していますので、詳細はこちらをご参照願います。 (https://youtu.be/_TP0cR0ijEA) 【MOL COILPORTER®の概要】 MOL COILPORTER®は、自動車などの材料となるスチールコイルをコンテナで輸送する際に、固縛する新しいセキュアリングシステムです。鋼材を日々扱っている商船三井近海株式会社(社長:永田 健一、本社:東京都港区)、株式会社宇徳(社長:田邊 昌弘、本社:神奈川県横浜市)及び商船三井ロジスティクス株式会社(社長:東郷修平、本社:東京都千代田区「商船三井ロジスティクス」)が、お客様のご要望を開発部隊と共有細部にわたって工夫を凝らして開発しました。 尚、主要国で「MOL COILPORTER」の商標を登録済み。また特許も取得済みです(特許第6650255号)。更に複数の特許も出願中です(註1)。 従来との違いは以下の通りです。 従来固縛 組立・積み荷役 熟練工(2人)で約1時間(採寸/切出/大工仕事)。 計150㎏~200㎏の角材を手作業で運搬、加工。 コンテナ奥への積載に特殊な機材が必要。 解体・揚げ荷役 釘抜など手間のかかる固縛の解体作業が必要。 奥側のコイルの積下ろしには特殊な機材が必要。 緩衝性 角材と直に接触。貨物へのダメージのリスクあり。 環境負荷 揚げ荷役時に解体され、処分。 MOL COILPORTER® 組立・積み荷役 素人でも約3分/架台以内で組立可能。 エペラン®(註2)の重量は最大でも約3㎏/部材。 押込荷役が可能で特殊な機材/冶具が不要。 解体・揚げ荷役 組立キットなので、簡単に分解可能。 引出荷役が可能で特殊な機材は不要。 緩衝性 高い緩衝機能でダメージリスクを軽減。 環境負荷 反復利用で資源の有効活用、リサイクルも可能。 【今後の取り組み】 商船三井グループは統一ブランド、MOL Worldwide Logistics(以下、「MWL」)の下、NVOCC事業の拡大を目指し取り組んでいます。MOL COILPORTER®はその差別化商品として、まずは日本発でお客様の需要に応えるべくサービスを2020年5月から開始し、MWLの日本における営業を担う、商船三井ロジスティクスがドア・ツゥ・ドアのNVOCCサービスと共に、お客様にご提供します(註3)。 また、Ocean Network Express Pte. Ltd.(当社31%出資、以下、ONE社)とのトライアル輸送を通じ、ONE社の包括輸送承認 (註4)を取得済みです。商船三井はMOL COILPORTER®を通じて、スチールコイルのコンテナ輸送において、新たな価値をご提供するとともに、今後ともお客様にストレスフリーなサービスを提供する物流商品の開発を進めてまいります。 (註1) 特願2017-230685/特願2019-018608/特願2019-031874/特願2020-008416/特願2020-052603 (註2) (株)カネカの登録商標。同社が開発した発泡ポリエチレン。緩衝性、復元性、軽量化に優れた素材。 (註3) MOL COILPORTERのご案内、お問合せ先は商船三井ロジスティクスの以下サイトをご参照下さい。(https://www.mol-logistics-group.com/index.html) (註4) ONE社が別途設定する輸送基準に基づく前提での包括輸送承認。