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イトーキ/省人化・効率化を促進するシャトル式立体自動倉庫システム『システマストリーマー SAS-R』を発売

物流システム 2023.06.17

省人化・効率化を促進するシャトル式立体自動倉庫システム
『システマストリーマー SAS-R』を発売

株式会社イトーキ(本社:東京都中央区 社長:平井嘉朗)は、高速化・小型化を追求したシャトル式立体自動倉庫システム「システマストリーマー」の新機種「SAS-R」を発売します。

システマストリーマー SAS-R

現在、消費者の購買スタイルの変化に伴うネット通信販売の市場拡大によって物流業界に対する需要が大幅に増加しており、取扱品に関わらずどの業種においても人手不足が深刻な社会的問題となっています。さらに、より多品種・小口・多頻度の配送サービスの増加によって、物流センターには物量増加への対応だけでなく高速・高度なオペレーションも求められています。

イトーキでは、こうした物流業界全体を取り巻く社会的課題解決の一端を担うべく、35年に亘る納入実績を誇るシャトル式立体自動倉庫システム「システマストリーマー SAS」を、安定性と信頼性はそのままに高速化・小型化をコンセプトとして、新機種「SAS-R」へとフルモデルチェンジしました。

※シャトル式立体自動倉庫システム「システマストリーマー」は、商品の高速な入出庫機能と一時保管機能を合わせ持ち、前後工程の処理能力差の吸収と、入庫された商品を購入者別・配送先店舗別などに仕分けて順立出庫する「高速バッファ仕分け装置」です。

SAS-Rの主な特徴

  1. 軽量化と装置能力向上による高速化(世界最速レベルを実現)
  2. 小型化による設置面積の削減
  3. 軽量化と効率化による消費電力削減
  4. 生産方式見直しによる短納期対応

※以下の各数値は当社従来機種との比較データによります。

1. 軽量化と装置能力向上による高速化(世界最速レベルを実現)

大量の商品を一時保管し短時間で購入者別・配送先店舗別などに仕分けて出庫するために高処理能力が求められています。SAS-Rではドーリー、リザーバーの小型化・軽量化を実現するとともに、速度・加速度の向上と制御方式の見直しを行うことにより、処理能力を55%アップしました。特に、リザーバーの処理能力は世界最速レベルを実現しています。

2. 小型化による設置面積の削減

物流センターの運営を考えるうえで、より小さな面積での設置と、効率の良い商品保管が求められています。SAS-Rは、ラックの設置方法を見直すことで設置面積を20%も削減することが可能になりました。さらに、ドーリーの設計を一から見直すことでその寸法を50%低減しています。

3. 軽量化と効率化による消費電力削減

構成機器の使用素材の見直しと材料削減によって30%の軽量化に成功しました。その結果、低容量モーターに切り替えたことで消費電力を40%削減しています。SAS-Rは、消費電力削減によってお客様のランニングコストの低減と省エネルギーによる地球環境保全に貢献します。

4. 生産方式見直しによる短納期対応

SAS-Rは自社工場での生産工程の見直しやユニット単位での在庫確保により、仕様確定から施工開始までの期間を2ヶ月に短縮(従来機種:4ヶ月)することで、お客様の事業展開をタイムリーに支援します。

SAS-Rのシステム構成例

システマストリーマー SAS-R

参考スペック

規模
8段65連3基
収納数
3,108個
設置
270 ㎡(W 7.3 m x L 36.9 m)
能力
1,938個/時間(入出庫複合出庫能力)
納期
2か月(仕様確定から施工開始まで)

現在、日本社会における労働人口の減少は重要な課題となっており、人手不足に対する改善・対策の必要性はこれから益々高まっていくと考えています。

イトーキは、お客様のニーズに応えると共にこうした社会課題とも向き合い、培われた実績と高い技術力によって社会の発展に貢献し、そしてこれからもお客様のビジネスの成長を支えていきます。

イトーキの設備機器事業について

安全性と機能性が求められる工場・物流設備をはじめ、高い技術と信頼性を要する特殊扉、生体認証やICカードによる情報セキュリティシステムなど、社会ニーズに的確に応えるシステム設備を幅広く提供しています。

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