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日本通運/グループ企業の「資金の見える化」をクラウドで実現

物流システム 2023.06.17

日通、グループ企業の「資金の見える化」をクラウドで実現

~グローバル経営に向けた財務ガバナンスとダッシュボード機能を強化~

 当社は、この度、株式会社三菱UFJ銀行(頭取:三毛兼承、以下 三菱UFJ銀行)が提供する銀行システム接続サービス「GPH(グローバル・ペイメント・ハブ)*1」および、株式会社SXF(社長:岩下英明、以下 SXF)が提供するグローバル財務管理の業務最適化クラウドプラットフォーム「finect(フィネクト)*2」を導入し、2020年1月から三菱UFJ銀行とEDI連携した資金管理システムの稼働を開始しました。本取り組みにより当社は、コーポレートガバナンスコードに沿った財務ガバナンスの強化ならびにグローバル財務管理の根幹となる「グローバル資金の見える化」を実現しました。

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 当社は、2019年4月からスタートした「日通グループ経営計画2023『非連続な成長~Dynamic Growth~』」において、創立100周年に向けての長期ビジョンとして「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」を目指し、長期ビジョン実現のための取り組みとして、「持続的成長と企業価値向上のためのESG経営の確立」を掲げています。また、持続的な企業価値向上を支える仕組みの構築のためのグローバルガバナンスの進化により、グループ内資産の最大限の活用とグループ一体でのマネジメントを実現し、日本通運グループとして創出する価値の最大化を目指しています。

 当社事業の基盤となる会計システムにおいても、IFRSへの移行、連結納税制度の導入、グローバル経理システムの導入といった諸施策を検討していますが、それら諸施策推進の基本となる「グローバル資金の見える化」は、当社にとって喫緊の課題でした。

 この度、取引銀行の一つである三菱UFJ銀行が提供するGPHと、SXFが提供するfinectを採用し、国内外のグループ会社を対象とした資金管理システムを導入することにより、各社の保有口座の残高や入出金明細といったトランザクションデータを、本社が日次で把握することが可能となります。今後当社は、他の金融機関とも同様のEDI接続を進め、さらなる「資金の見える化」を展開してまいります。

【「資金の見える化」による財務基盤高度化の実現効果】

〇財務基盤の強化

  • グループ各社における銀行取引の把握によるガバナンスの強化ならびにグループ内決済や為替オペレーション等支払実務のシェアード化
  • グループ間における取引サイトの調整等による当社グループ全体での資金効率の改善

〇財務体質の強化

  • グループ内における資金偏在の把握による需給バランスの調整
  • グループ全体での資金需要の年間トレンド把握による最適な調達・運用の実現および借入コストの圧縮
  • グループ各社の通貨別キャッシュフローの把握による外貨調達の最適化

〇当社グループ全体での資金管理の高度化

  • グループ経営体制の変更・再構築に向けたキャピタルコントロールの基盤構築
  • 経営ダッシュボード機能の強化による財務戦略の最適化および意思決定の迅速化

〇グローバルでの銀行取引の集中管理

  • 今後、国内外の他金融機関ともシステム連携を進めることにより、グローバルでの銀行取引の集中管理が可能
  • ※1「GPH」:三菱UFJ銀行が提供する、銀行顧客の基幹システムと銀行のシステムを接続するサーバー間連携サービス。国内外の口座残高情報やグローバルでの送金指図等を直接送受信し、資金管理業務効率化、送金事務負荷軽減、内部統制強化等に寄与。
  • ※2「finect」:SXFが提供する、グローバル財務管理の業務最適化プラットフォーム。企業の会計システムと銀行ホストサービスをシームレスに連携させるとともに、SaaSクラウドであることにより業務の標準化・効率化を低コスト短期間で実現。
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