ヤマトホールディングス/高度物流人材の育成による物流業界、日本経済の発展に向け東京大学に先端物流科学寄附研究部門を設置し講義を開始 物流全般 2023.06.17 高度物流人材の育成による物流業界、日本経済の発展に向け、東京大学に先端物流科学寄附研究部門を設置し講義を開始 ヤマトホールディングス株式会社(社長:長尾裕、本社:東京都中央区)、SBSホールディングス株式会社(社長:鎌田正彦、本社:東京都墨田区)、鈴与株式会社(社長:鈴木健一郎、本社:静岡県静岡市)の3社は、物流業界のみならず日本経済の今後の発展に寄与するため、2019年7月に東京大学先端科学技術研究センターに先端物流科学寄附研究部門を設置しました。この研究部門では2020年4月から東京大学工学系大学院生に向けた講義を通じ、高度物流人材の育成のための教育を本格的に開始しますので、お知らせします。 記 1.背景 近年、物流を取り巻く環境は、少子高齢化やECの急激な発展による荷物量の増加、トラックドライバーの人手不足など、非常に多くの課題を抱えています。物流各社は、各々課題解決に向けた取り組みを進めていますが、今後もこの厳しい状況は続くことが想定されます。物流業界が抱える課題解決のため、物流業界3社が企業の壁を越えて、東京大学に寄附研究部門を設置し研究のサポートを行うとともに、従来とは異なる科学的視点で、ビッグデータやAI、IoT、そしてブロックチェーンなどの新技術などを活用できる高度物流人材の育成を検討していました。今回の講義の開始により、先端科学技術を用いて物流を改革できる高度物流人材の育成を図り、物流企業が抱えている課題解決と日本経済の発展に寄与することを目指してまいります。また、本講義の開講に先立ち、2020年3月4日、東京大学本郷キャンパスにおいて公開シンポジウムを実施いたします。 2.講義概要 (1)担当教授:西成活裕教授(東京大学先端科学技術研究センター教授)、井村直人特任教授(東京大学先端科学技術研究センター特任教授)東京大学工学系、経済学系大学院教授 他 (2)講義内容:物流業界3社の寄付によって東京大学先端科学技術研究センターに設置された先端物流科学寄附研究部門は、2020年4月から、東京大学工学系大学院生に向け、「先端物流科学特論I II」という、物流に関連する様々な専門分野の教授や企業から招いた講師によるオムニバス形式の講義を開始します。また当研究部門では、AIなどを含む最先端の科学技術や物流の様々な実務などについて研究し、今後のあるべきロジスティクスの姿を議論、さらにロジスティクスの様々な課題について数理科学の視点からの研究を行います。 (3)講義開始時期:2020年4月 (4)その他2020年1月10日、東京大学基金から寄附企業3社に「栄誉会員」の称号とともに記念の盾が贈呈されました。 左から: 東京大学 西成教授・鈴与 西ヶ谷専務・ヤマトHD 山内会長・SBSHD 入山専務東京大学 井村特任教授 3.公開シンポジウムについてテーマ:「高度物流人材の育成のための課題と大学教育への期待」~先端科学技術を使いこなし、物流の変革を推進する人材の育成とは~ (1)日時:2020年3月4日(水)13:00~16:00 (2)場所:東京大学本郷キャンパス山上会館 (3)プログラム(仮)①「東京大学先端物流科学寄附研究部門の設置」 東京大学先端科学技術研究センター特任教授 井村直人②「現代の物流課題と今後の物流政策(仮)」 国土交通省 総合政策局 官房審議官 金井昭彦③「物流人材の育成に向けて(仮)」 国土交通省国土交通政策研究所所長 佐々木良④「物流業界における人材教育に関する課題認識と取り組み」 ■ヤマトホールディングス株式会社常務執行役員 牧浦真司 ■SBSリコーロジスティクス株式会社代表取締役社長執行役員 兼 SBSホールディングス取締役 若松勝久 ■鈴与株式会社 未定⑤パネルディスカッション「物流の変革を推進する人材の育成」 パネリスト:東京大学先端科学技術研究センター教授 西成活裕、各社発表者 (4)定員:120名 (5)申し込み方法:メールによる事前登録制(定員に達し次第、締め切ります。)メール本文に、「氏名(ふりがな)」、「所属(企業名・大学名(学部)」、「返信用メールアドレス」、「電話番号」を記入の上、下記宛先にお送りください。 東京大学先端科学技術研究センター 先端物流科学寄附研究部門 北村 宛 logisticstodai@gmail.com ※参加料は無料です。 ※定員の都合上、ご参加できない場合は別途メールにてご連絡いたします。 何卒ご了承願います。 参考(1)西成活裕教授:東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、博士(工学)の学位を取得。その後、山形大、龍谷大、ドイツのケルン大学理論物理学研究所を経て、現在は東京大学先端科学技術研究センター教授。専門は数理物理学。様々な渋滞を分野横断的に研究する「渋滞学」を提唱し、著書「渋滞学」(新潮選書)は講談社科学出版賞などを受賞。 (2)井村直人特任教授:1956年、石川県生まれ。1980年、東京大学農学部農芸化学科を卒業後、米国ゼネラルフーヅ研究所、英国クラフトフーズ研究所Director、味の素AGF(株)物流部長、同社研究所長、常務執行役員、常勤監査役などを歴任し、2019年より現職。博士(農学)