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ヤマト運輸/宅配に特化した小型商用EVトラックを導入

グリーン物流(環境) 2023.06.17

日本初、宅配に特化した小型商用EVトラックを導入

~環境負荷の低減と働き方改革を両立し、持続可能な社会の実現に貢献します~

ヤマト運輸株式会社

2019年11月19日

ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区・代表取締役社長:栗栖 利蔵、以下 ヤマト運輸)は、宅配に特化した日本初の小型商用EVトラックをドイツポストDHLグループ傘下のストリートスクーター(本社:アーヘン、CEO:イエルグ ゾマー、以下 STS)と共同開発し、2020年1月から首都圏に順次500台を導入しますのでお知らせします。

ヤマトグループは、次の100年も国内外のお客さまによりよいサービスを提供し続けるため、物流業界に限らず社会が直面している課題の解決に資する経営を推進し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを今後より一層強化してまいります。

日本初、宅配に特化した小型商用EVトラックを導入

  1. EVトラック導入の目的について

    当社はこれまでも、低公害車の導入や、都市部では車両を利用しない集配を行うなど環境負荷軽減に向けた取り組みを推進してきました。また、無料会員制サービス「クロネコメンバーズ」を通じた再配達の削減、幹線輸送では、「スーパーフルトレーラ25」を活用し、複数の事業者の荷物を一台の車両で輸送するなど、CO2削減につながるさまざまな取り組みを積極的に推進しています。

    この度、宅配に特化した小型商用EVトラックを日本で初めて開発し、首都圏に順次500台を導入することで、CO2の削減や住宅街での騒音低減といった環境面での取り組みをさらに強化します。また本車両を従来のトラックよりも小型で運転がしやすく、ドライバーの立場に立った設計とすることで、車両を使った業務に慣れていない方でもセールスドライバーとして活躍できるようになることから、働き方改革をより一層推進してまいります。

  2. 車両の特長

    EVの導入によって温室効果ガスの排出量を削減するとともに、実際に集配を行うドライバーの立場に立った設計を追求し、快適性、機能性、作業性、安全性の向上を図りました。

    1. (1)乗り降りしやすく、体への負担を低減した運転席シート

      業務中、1日平均200回の乗降を考慮してシート高を普通乗用車並みとしました。加えてドア側(外側)のシート側面をフラットにすることで乗降性をさらに向上。さらに、素早く温感を得ることができるシートヒーターも標準装備しました。

      乗り降りしやすく、体への負担を低減した運転席シート

      女性でも乗り込みやすいシート

    2. (2)キーを操作せずに運転席、荷室の施錠開錠ができるキーレスエントリー

      キーを身に着けていれば、ドライバーの車両への接近、離脱をセンサーが感知して、自動で運転席や荷室が施錠、開錠します。

      キーを操作せずに運転席、荷室の施錠開錠ができるキーレスエントリー

      車両から離れると自動でロックがかかり、
      近づくとロックが解除できる

    3. (3)荷物の積み下ろし時の体への負担を最も軽減する地上高90cmの荷室床面

      低すぎる、高すぎる荷室は、荷物の積み下ろしに際しての足腰への負担が最も大きくなります。大きく屈むことなく、また荷室に乗り込むこともなく荷物の積み下ろしを行え、最も体に負担をかけない設計として、荷室床面を90cmの地上高としました。

      荷物の積み下ろし時の体への負担を最も軽減する地上高90cmの荷室床面
    4. (4)車両の死角を360°解消するマルチビューモニターの装備

      車両を真上から見下ろした映像が映し出される「バードビュー」に加えて、走行中シフトレバーがD(ドライブ)レンジにあるときは車両前方下部が、R(バース)レンジにあるときは車両後方下部が、さらに方向指示器を左右に操作したときにはそれぞれ左右のドアミラーの死角となる側面下部がモニターに映し出されます。これにより、360°車両の死角を視認することができます。

      車両の死角を360°解消するマルチビューモニターの装備
  3. 今後について

    初期導入の500台を、2020年1月から一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)で順次稼働していく予定です。今後もEVを含む次世代モビリティの開発・導入を積極的に進め、2030年までに小型集配車両の半数、約5,000台の導入を目指します。

  4. 車両発表会について

    2019年11月19日(火)、東京都世田谷区の東宝スタジオと弊社成城支店にて車両発表会を開催しました。

    左から、ドイチェポストDHL トーマス・オグリビー取締役、ストリートスクーター イエルグ ゾマーCEO、ヤマト運輸 栗栖社長、ヤマトホールディングス 長尾社長

    左から、ドイチェポストDHL トーマス・オグリビー取締役、ストリートスクーター イエルグ ゾマーCEO、ヤマト運輸 栗栖社長、ヤマトホールディングス 長尾社長

    【STS ゾマーCEOコメント】
    ヤマト運輸がラストマイルネットワークの持続的な再構築に向けて、私たちの電気自動車をご使用いただけたこと非常にうれしく思います。環境にやさしい最初の5台を東京で一緒にお披露目することができ、本日はStreetScooterにとって特別な日です。加えて、ヤマト運輸との親密なパートナーシップが、日本の自動車市場へ世界最高水準の環境性能を有する電気自動車を推進していく一歩となります。

    【ヤマト運輸 栗栖社長コメント】
    今回、約2年の開発期間を経て宅配業務に特化した新型車両を導入することができました。新しいEVトラックは、環境負荷の低減だけでなく、実際に車両を使用するドライバーの立場に立った設計を追求することで、より多くの方々に活躍していただくことを実現しています。この車両を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

    ※写真は以下のURLからダウンロードしていただけます。

参考【ストリートスクーターとの取り組み】

ドイツポストDHLグループ傘下のスクリートスクーターとヤマト運輸が日本初の宅配に特化した小型商用EVトラックを共同開発

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