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共栄タンカー/経常利益は前年比36・4%増(2020年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2020年3月期  第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

            売上高    営業利益  経常利益  四半期純利益

2020年3月期第2四半期 5,869 △18.0  909 △1.4  639 36.4   440 △9.9

2019年3月期第2四半期 7,159 13.2   922 10.8   469 21.7  488 △32.4

(注)包括利益 2020年3月期第2四半期 208百万円 (△89.6%) 2019年3月期第2四半期 1,994百万円 (99.4%)

(略)

(1)経営成績に関する説明

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が堅調に推移した 一方、鉱工業生産が弱含むなど、足踏み感がみられました。海外では、米国において製造業が低迷するなか堅調 な個人消費が景気を下支えする一方、中国経済は、内需の減速が続くなか、輸出も力強さを欠き、引き続き減速 傾向となりました。その他、米中貿易摩擦激化への懸念や中東の地政学的リスクなど、先行き不透明感も残る状 況です。 海運市況は、大型原油船(VLCC)につきましては、極東の各国製油所の定期修理などにより輸送需要が減退し て船腹需給が緩み、期首からWS30台で推移し市況は低迷しましたが、6月にホルムズ海峡付近でタンカーが襲撃 され当該水域のリスクが増大したことから市況はWS50台まで上昇しました。その後、米国のシェールオイルの輸 送需要が堅調であることや燃料価格の上昇、また、スクラバー搭載のため入渠が増えていることなどからVLCC市 況は夏場に掛けて堅調に推移しました。9月にサウジアラビアの油田基地への攻撃が発生、また、イラン原油を 輸送していたとされる中国のCOSCO SHIPPINGへの米国による制裁が明らかになり、市況はWS80台まで上昇しまし た。 石油製品船(LR2やMR)は、大西洋水域でガスオイルなどの輸送需要が増し活況となった時期もありました が、船腹需給は緩んでおり、全体的に市況は低迷いたしました。 大型LPG船(VLGC)は、米国のLPG価格が中東と比較して安くなったことから、米国出しのトレードが活発化し たことによりトンマイルが増加し、船腹需給を引き締め、市況は期を通じて好調に推移しました。 ばら積船につきましては、ダム決壊事故によるブラジル・ヴァーレの鉱山の操業停止などにより鉄鉱石の出荷 が減り、期首からケープ型市況は低迷し、パナマックス型などの下位船型に悪影響を及ぼしましたが、ヴァーレ が操業を停止していた鉱山が6月に再稼動したことに加え、スクラバー搭載のためケープ型の入渠が増えている ことから船腹需給が締まり、ケープ型市況は上昇し、バルカ-市況全体が回復しました。 こうした経営環境の中、当社グループは大型タンカーを中心とする長期貸船契約を主体に安定した経営を目指 しており、前期には高齢のVLCC”KAI-EI”及びばら積船2隻を売却した一方、今年7月にVLCC”TENRYU”を取 得、9月には新たにVLCC1隻の取得を決定(2021年6月~11月竣工予定)するなど、船隊構成の整備・拡充に取 り組んでまいりました。なお、本日(2019年11月8日)付「シンガポールにおける子会社設立に関するお知ら せ」にて公表いたしましたとおり、シンガポールにおける外航海運事業及び営業活動・情報収集等を目的とし、 10月1日付で同地に現地法人を設立しました。 また、各船の運航効率の向上と諸経費の節減にも全社を挙げて努めた結果、当第2四半期連結累計期間の経営 成績は以下のとおりとなりました。 海運業収益は前述のとおり前期にVLCC1隻及びばら積船2隻を売却したことにより減少し58億6千9百万円 (前年同四半期比12億9千万円減)となりました。営業利益は海運業費用の減少が海運業収益の減少をやや上回 ったため海運業利益は微増したものの一般管理費が増加したため9億9百万円(前年同四半期比1千2百万円 減)、経常利益は支払利息の減少などにより6億3千9百万円(前年同四半期比1億7千万円増)となりまし た。親会社株主に帰属する四半期純利益は固定資産売却益などの特別利益が無かったことなどにより、4億4千 万円(前年同四半期比4千8百万円減)となりました。

(略)

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