ニチレイ/低温物流事業は増収増益(2020年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)) 決算短信 2023.06.17 2020年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)単位・百万円 売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益 2020年3月期第2四半期 291,847 1.0 14,988 8.7 15,390 9.6 9,502 0.9 2019年3月期第2四半期 289,017 2.2 13,792 △15.1 14,040 △14.6 9,421 △7.4 (注)包括利益 2020年3月期第2四半期 8,250百万円 (△21.5%) 2019年3月期第2四半期 10,504百万円 (△24.5%) (略) ① 業績の概況 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、輸出を中心に弱さが見られるものの、企業業績や雇用所得 環境が改善するなど、緩やかな回復基調が続きました。一方、海外における米中貿易摩擦や英国のEU離脱交渉の 動向に加え、消費増税後の国内消費の落ち込みへの懸念から景気の先行きは不透明な状況が続きました。 食品業界では、ライフスタイルの変化により「食の外部化」が進展し、中食市場が拡大する一方、人件費や物 流費の高騰、原材料価格の上昇などコストアップ要因が顕在化してきました。また、食品物流業界においては、 労働力不足が深刻化するなか、省人化のための技術開発や機器導入へ向けた取組みが加速しました。 このような状況のなか、当社グループは、中期経営計画「WeWill 2021」(2019年度~2021年度)の初年度とし て、主力事業を中心に将来の利益成長及び基盤強化への投資を推進し、「豊かな食生活と健康を支える新たな価 値の創造」の実現に向けた施策に取り組みました。 この結果、グループ全体の売上高は、主力の加工食品事業や低温物流事業が堅調に推移し、2,918億47百万円 (前期比1.0%の増収)となりました。利益面では、その他の事業のうちバイオサイエンス事業が苦戦しました が、調理冷凍食品の販売が好調に推移した加工食品事業がけん引し、営業利益は149億88百万円(前期比8.7%の 増益)となり、経常利益は153億90百万円(前期比9.6%の増益)となりました。 特別利益は61百万円となる一方、特別損失は、固定資産除却損など総額は8億91百万円となりました。 以上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は95億2百万円(前期比0.9%の増益)となりました。 (略) ② セグメント別の概況 (略) (ニ)低温物流事業 物流ネットワーク事業の売上げが順調に推移したことで、海外事業の為替換算影響を吸収し増収となりまし た。営業利益はコスト上昇要因が重なるなか、保管事業において在庫が高水準で推移したことや、業務効率化 に努めたことで増益となりました。 (略) 国内 TC(通過型センター)事業が堅調に推移したことに加え、大都市圏を中心に冷凍食品などの保管需要を着 実に取り込んだことなどにより増収となりました。利益面では運送事業における車両運用効率化などに努め増 益となりました。 海外 欧州地域は果汁貨物の荷動きが停滞する一方、乳製品などの集荷拡大や小売店向け配送業務などの運送需要 を着実に取り込み現地通貨ベースでは増収・増益となりました。海外事業全体では為替換算影響もあり減収・ 増益となりました。 (略)