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NEC/AIを活用した需要予測を手軽に利用可能な「需給最適化プラットフォーム Webサービス版」を提供開始

物流システム 2023.06.17

NEC、AIを活用した需要予測を手軽に利用可能な「需給最適化プラットフォーム Webサービス版」を提供開始

~「Amazon SaaSストア」にて提供~

NECは、製造・卸・物流・販売といったバリューチェーンにおける需要と供給を最適化する「需給最適化プラットフォーム」(注1)のサービスを拡充し、Webブラウザから手軽に利用可能な「需給最適化プラットフォーム Webサービス版」を本日より「Amazon SaaSストア」(注2)にて提供開始します。

来客数や出荷数、販売数などの需要予測は、需給計画や発注業務の効率化の鍵として、幅広い業種において活用されています。NECは、最先端AI技術群「NEC the WISE」(注3)の1つである「異種混合学習技術」(注4)を活用することで、高精度な需要予測を要因分析とあわせて行える「需給最適化プラットフォーム」を提供してきました。「需給最適化プラットフォーム」は、過剰な生産や発注による廃棄ロス削減を実現することから、SDGsに代表される社会課題解決への貢献としても注目されています。
今回、様々な業種における需要予測ニーズの高まりに答えるため、NECは、Webブラウザからより手軽に高精度な需要予測を利用できる「需給最適化プラットフォーム Webサービス版」を提供します。

本サービスは「定型予測(客数予測分析)」と「非定型予測(多目的予測分析)」の2つのメニューから構成されます。「客数予測分析」はNEC独自の分析モデル設計(注5)を用いることで、お客さまはデータを入力するだけで来客数の予測を簡単に行うことができます。一方、「多目的予測分析」はお客さま自身が分析モデルを設計し、販売数や出荷数など独自の予測を可能とします。
これら2つのサービスは、提供中の「需給最適化プラットフォーム」同様、お客さまが持つ販売実績等の様々なデータに加えて、NECから提供する気象情報(注6)などのコーザルデータ(注7)を組み合わせて利用することができます。また、予測に影響を与える要因分析も行うことができるため、業務分析への活用も可能です。

サービスメニュー内容

カテゴリ サービス名 サービス概要
定型予測 客数予測
分析
NEC独自の分析モデル設計を利用し、AIを活用した需要予測を手軽に利用できます。高精度な予測値に加えて、予測に影響している要因(影響因子)も分かり易く確認できます。
店舗などの来店客数の実績や気象情報などのコーザルデータをもとに未来の客数を予測する客数予測分析をまずは提供し、今後メニューを順次拡充する予定です。
非定型予測 多目的予測
分析
お客さまの目的に応じた予測が可能です。Webブラウザ上での、ドラッグ&ドロップや簡易な操作のみで、お客さまが分析モデル設計を行うことができます。販売数や出荷数などの高精度な需要予測と、予測における要因分析(影響因子確認)も定型予測同様に行えます。

提供価格

  • 客数予測分析:49,800円/月~
  • 多目的予測分析:99,800円/月~
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「多目的予測分析」画面イメージ

今後「異種混合学習技術」に加え、「NEC the WISE」の1つである「RAPID機械学習」(注8)など、様々な先進AI技術を活用することで、お客さまのニーズに合わせたメニューの強化を継続的に進めていきます。またご利用可能なコーザルデータの拡充も順次行い、更なる精度の向上に向けて取り組みます。

NECは、2020年度までの3ヵ年の中期経営計画「2020中期経営計画」のもと、生体認証やAI、IoTなどの先進のデジタル技術を活用し、今後も生産から販売までの一連の流れを効率化・高度化するソリューションの開発・提供に取り組むことで、人やモノ、プロセスの情報・状態をバリューチェーン全体で共有し、新たな価値を生み出す「NEC Value Chain Innovation」(注9)をお客さまと共に実現していきます。

以上

  • (注1)
    「需給最適化プラットフォーム」:
    「需給最適化プラットフォーム」は、さまざまなデータ事業者から提供される情報(気象情報、POSデータ、オープンデータ等)や、バリューチェーンを構成する企業のデータを相互活用し、これまで企業ごとに行っていた需要予測精度の向上を実現するものです。
    これにより、「製造」企業の在庫・生産の適正化や、「卸・物流」企業の在庫の最適化、リソースの効率化、「販売」企業の発注の適正化等、食のバリューチェーン全体の最適化を図ります。
    https://jpn.nec.com/vci/optimization/index.html?cid=press201907
  • (注2)
  • (注3)

    「NEC the WISE」(エヌイーシーザワイズ)は、NECの最先端AI技術群の名称です。”The WISE”には「賢者たち」という意味があり、複雑化・高度化する社会課題に対し、人とAIが協調しながら高度な叡智で解決していくという想いを込めています。

  • (注4)
    「異種混合学習技術」:
    https://jpn.nec.com/press/201206/20120622_02.html
    ビッグデータに混在するデータ同士の関連性から、多数の規則性を自動で発見し、分析するデータに応じて参照する規則を自動で切り替える技術。これにより、単一の規則性のみを発見し参照する従来の機械学習では分析が困難な、状況に応じて規則性が変化するデータでも、高精度な予測や異常検出が可能。
  • (注5)
    分析モデル設計:
    AIに取り込む因子データを設計すること。AIはそこから予測に影響のある因子データを自動で選択し予測モデルを作成。
  • (注6)
    『NECと日本気象協会、食品ロス・廃棄の解決に向け、バリューチェーン全体で
    需給を最適化するビジネスで協業』(2018年2月28日)
    https://jpn.nec.com/press/201802/20180228_01.html
  • (注7)
    コーザルデータ:
    天候や気温、曜日、イベントなど販売に影響を与える外部要因データ
  • (注8)
    RAPID機械学習:
    ディープラーニング技術を搭載し、事前に手本となるデータを読み込むことで傾向を自動で学習するため、データの分類/検知/推薦などの高精度な判断が可能。また、NEC北米研究所の独自技術により、分析エンジンの高速化と軽量化の両立を実現。これにより、大規模なマシンリソースを必要とせずにサーバ1台から分析処理ができるため、幅広い業務や企業への適用が可能。
    プレスリリース「自動でデータの傾向を学習する人工知能ソフトウェアを発売」
    https://jpn.nec.com/press/201508/20150821_01.html
  • (注9)
    NEC Value Chain Innovation:
    最先端のデジタル技術を活用し、お客さまとの共創活動を通じて、人やモノ、プロセスを企業・産業の枠を超えてつなぎ、新たな価値を生み出すNECの事業領域。地球との共生、企業の持続的な成長と人が豊かに生きる社会の実現に貢献。
    https://jpn.nec.com/nvci/index.html

 

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