豊田通商/米国・Zipline International Inc.に出資、ドローン物流領域で協業へ 物流システム 2023.06.17 米国・Zipline International Inc.に出資~ドローン物流領域で協業へ~ 2019年05月20日 豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、新たなモビリティサービスとして期待されるドローン物流領域における協業推進を目的に、2018年6月のシリーズC資金調達ラウンドにおいて、米国のスタートアップ企業である Zipline International Inc. (以下、ジップライン社)に出資し、業務提携を締結しました。ジップライン社が事業会社の出資を受け入れるのは、豊田通商が初めてです。 1.背景 近年、ドローンは技術革新による急速な開発が進むとともに、グローバルで市場拡大が見込まれています。その用途は映像・測量・インフラ点検・農薬散布・物流・災害対策・スポーツなど多岐にわたります。特に物流用途では、陸路のインフラが未整備な地域などにおける、これまでにないモビリティサービスとしてのドローンの活用が期待されています。 2.資本・業務提携の目的 ジップライン社は、2016年10月に、ルワンダでドローンを使った病院向けの輸血用血液製剤の物流事業を開始し、世界に先駆けて、一国をカバーする規模でのドローン物流の商業化に成功した企業です。これまで1万3千回以上の飛行を通して、今では首都キガリ以外で必要とされる血液製剤の65%以上をカバーしています。2018年12月から、ルワンダに新たな物流拠点を開設し、取り扱い商材はワクチン等の医薬品にまで拡充しました。また、2019年4月から、2カ国目となるガーナで、ドローン物流事業を開始しました。 豊田通商は、本出資以降、ジップライン社と共同でグローバルなドローン物流事業を開発するとともに、自動車関連事業で培ったノウハウを生かし、ジップライン社の技術開発やオペレーション支援などの領域で、協業を推進しています。豊田通商は、将来拡大が見込まれるドローン市場に対応する取り組みを、今後も進めます。 本件は、豊田通商の社内ファンド「ネクストテクノロジーファンド」の案件となります。 ジップライン社概要 会社名 Zipline International Inc.(ジップライン・インターナショナル)https://flyzipline.com ジップライン社のドローン ジップライン社のドローン物流拠点 本社 アメリカ合衆国カリフォルニア州 設立年 2011年8月 代表者 Founder & CEO Keller Rinaudo(ケラー・リナウド) 事業概要 ドローン機体開発・製造、ソフトウェア開発、ドローン物流オペレーション 事業展開国 ルワンダ、ガーナ