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エスライン/経常利益は前年比15・1%増(2019年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2019年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

       売上高   営業利益 経常利益  当期純利益

2019年3月期 49,136 4.9  1,687 16.0  1,756 15.1  969 △1.7

2018年3月期 46,858 5.4  1,455 2.0   1,525 0.4  986 △19.4

(注)包括利益 2019年3月期  1,191百万円 (9.4%) 2018年3月期  1,088百万円 (△24.7%)

(略)

(1)当期の経営成績の概況

当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善等を背景に緩やかな回復基調で推移いたしまし たが、実質所得の伸び悩みが個人消費を抑制するとともに、米中貿易摩擦、英国のEU離脱問題、中国経済の減速等 により、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社グループの主要な事業であります物流関連業界におきましては、深刻化するドライバーを中心とした労働力不 足や輸送供給力の低下を補完するための傭車費・外部委託費の増加に加え、原油価格の上昇による燃料費の増加等、 引き続き経営環境は厳しい状況となっております。 このような状況のもと、当社グループでは、本年度を最終年度とする中期経営計画(スローガン:「エスラインブ ランドの確立に向けて」)の経営目標の達成と企業価値の向上に向けて、グループ一丸となって取り組んでまいりま した。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益491億36百万円(前年同期比4.9%増)で、3期連続で過去最高額を 更新しました。利益面では、人材確保のための人件費や取扱貨物量の増加による傭車費・外部委託費の増加、燃料 費、減価償却費の増加がありましたが、営業利益16億87百万円(前年同期比16.0%増)、経常利益17億56百万円(前 年同期比15.1%増)となり、いずれも過去最高額となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は投資有価証券評 価損を2億39百万円計上したことにより9億69百万円(前年同期比1.7%減)となりました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。

[物流関連事業]

物流関連事業の主な事業収益は、貨物自動車運送事業、倉庫業、自動車整備事業、情報処理サービス業、損害保険 代理業等があります。 トラックによる企業間輸送を主とする輸送サービス部門では、適正な水準への運賃改定と諸料金の収受に向けた営 業活動を積極的に進めました。その結果、15億50百万円の収入増に寄与いたしました。また、総合ディスカウントス トアへの店舗配送業務のエリア拡大や一般雑貨商品の貨物輸送量が増加し増収となりました。また、昨年10月には特 別積合せ部門の中核会社である㈱エスラインギフの西淀川支店(大阪市西淀川区)を、従来のホーム面積の約2倍に 増床し新たな支店として同地区内に新築移転し、関西地区における特別積合せ部門の拠点強化と配送網の充実と営業 力強化に努めてまいりました。この結果、輸送サービス部門では19億20百万円の増収となりました。 商品保管や物流加工を行う物流サービス部門では、大手流通グループ専門店での販売不振が続き、物流加工業務の 取扱量が減少しましたが、飲料や自家用車の夏冬タイヤの保管・配送業務の増加、昨年10月に開設した㈱エスライン ギフ豊田第2物流センターでの、自動車関連部品の保管・配送業務が稼動したこと、さらには、昨年11月に㈱スワロ ー急送では、2か所あった物流センターを岐阜市柳津町の1か所に統合、新築移転し、床面積も約2倍に拡大したこ とから、保管・物流加工・EC通販物流等、様々なご要望にお応えできる物流センターとして、事業拡大に向けた営 業活動を強化したことにより、物流サービス部門では1億40百万円の増収となりました。 大型貨物の個人宅配を行うホームサービス部門では、昨年夏の猛暑によるエアコン販売数量の大幅増加、冷蔵庫・ 洗濯機を中心とした白物家電の販売数量の増加、前期に導入したユニック車(クレーン付車両)を活用した大型商品 の配送・設置業務の拡大、および、配送料金の改定が大きく寄与した結果、3億25百万円の増収となりました。 また、引越しサービスの拡大にも積極的に取り組みました。「スワロー引越便」のPR活動を始め、社内に開設し た「引越研修センター」での担当者の定期的な実技訓練の実施、引越し作業や大型商品配送時の作業手順や留意点を 紹介する動画サイト(SL-PORTAL)を開設し、パソコンやモバイル端末に配信し、現場での基本動作の確認 に活用する等、さらなる作業品質の向上にも努めてまいりました。この結果、ホームサービス部門では3億54百万円 の増収となりました。 しかしながら、物流関連事業全体における当第4四半期連結会計期間は、運賃改定効果(運賃収受率)の鈍化に加 え、アパレル関連の物流加工業務の減少が顕著となり、営業収益の伸長は第3四半期連結会計期間に比べ半分以下と なりました。また、費用面では、待遇改善による人件費および原油価格の上昇による燃料費等の増加に加え、傭車会 社・外部委託会社・中継会社からの値上げ要請や、協力会社への支払い運賃・諸料金が増加いたしました。 このような経費増加の要因はありましたものの、当社グループではESGへの取り組みの一環として、環境への負 荷軽減と、ドライバーへの身体的な負担が少なく、労働環境のさらなる改善を図ることを目的に、本年2月に電気小 型トラック「e Canter(イー・キャンター)、車両総重量7.5トン(準中型免許対応)」を㈱エスラインギフに4 台、㈱エスライン各務原に1台、合計5台導入し、中部地区、特に岐阜・名古屋地区での企業間輸送のための集配業 務やルート配送用の車両として稼動を開始いたしました。 この結果、物流関連事業の営業収益は483億22百万円(前年同期比5.0%増)、セグメント利益(営業利益)は20億 42百万円(前年同期比15.0%増)となりました。

[不動産関連事業]

不動産関連事業におきましては、当社グループ各社にて保有している不動産の有効活用を図るために、外部への賃 貸事業を営んでまいりました。 この結果、不動産関連事業の営業収益は4億66百万円(前年同期比1.6%増)、セグメント利益(営業利益)は2 億31百万円(前年同期比4.3%増)となりました。

[その他事業]

その他事業として、旅客自動車運送事業および売電事業を営んでおります。旅客自動車運送事業におきましては、 これまで取り組んでまいりました競輪場のファンバスの運行業務が終了したことにより減収となりました。 また、売電事業におきましては、㈱エスラインギフの名古屋第1・第2センター、豊橋支店、豊田支店、豊田セン ターおよび㈱スリーエス物流の本社第1センターの計6か所で発電を行っております(総発電量1,333.96kW)が、 前期に比べて減収となりました。 この結果、その他事業の営業収益は3億48百万円(前年同期比11.8%減)、セグメント利益(営業利益)は68百万 円(前年同期比27.8%減)となりました。

(略)

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