商船三井/バラスト水生物濃縮装置「BALLAST CATCH」を新発売 物流全般 2023.06.17 バラスト水生物濃縮装置「BALLAST CATCH」を新発売 ~船上でのサンプル濃縮作業の省力化を実現~ 株式会社商船三井MOLエンジニアリング株式会社株式会社サタケ商船三井テクノトレード株式会社 株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)のグループ会社であるMOLエンジニアリング株式会社(社長:宮井修二、本社:東京都港区、以下「MOLエンジニアリング」)は、株式会社サタケ(本社:広島県東広島市、代表:佐竹利子、以下「サタケ」)とバラスト水中の生物検査に必要なサンプル水の濃縮作業の省力化を実現した「BALLAST CATCH(バラストキャッチ)」(註1)を共同開発し、商船三井テクノトレード株式会社(社長:八田宏和、本社:東京都中央区、以下「商船三井テクノトレード」)が5月15日より販売開始します。 「バラスト水管理条約」の発効に伴い、バラスト水の生物個体数を検査するため、サタケでは「BALLAST EYE(バラストアイ)」とよばれるバラスト水生物検査装置を開発し、2016年から商船三井テクノトレードより販売をおこなっています。今回発表した「BALLAST CATCH(バラストキャッチ)」はMOLエンジニアリングとサタケの共同開発で、BALLAST EYE(バラストアイ)」でバラスト水を検査するにあたり、配管接続を行えば、バラスト水を流すだけでサンプル水の濃縮が可能となるものです。従来2人以上のスタッフが捕集ネットを用い、手作業で行っていた濃縮作業の省力化を実現しました。また、小型・軽量・電源不要の設計で、付属のバックパックに入れて本船へ持ち込めます。 「バラスト水管理条約」にてバラスト水中の生物個体数(プランクトン数)の排出基準が定められたことで、寄港国検査(PSC)を実施する各国官庁や船社などにおいて「BALLAST EYE(バラストアイ)」及び「BALLAST CATCH(バラストキャッチ)」の需要増加を見込んでいます。 バラスト水生物検査装置「BALLAST EYE」とのセット販売で、希望小売価格は300万円(税別)です。 【本件に関する技術的お問い合わせ窓口】 MOLエンジニアリング(株):<海洋環境部> Tel:03-5476-2102E-mail:moleng-bwms@molgroup.com (株)サタケ:<産業システム部> Tel:082-420-8558 E-mail:sangyo-system@satake-japan.co.jp 【販売に関するお問い合わせ窓口】 商船三井テクノトレード(株):<舶用機材部>Tel:03-6367-5370E-mail:s-voa@motech.co.jp (註1)BALLAST CATCH(バラストキャッチ) 1. 特長 (1) 船上への持ち込みが容易。専用のバックパックに本体と付属品のホースやサンプルボトル等を全て収納でき、船上への持ち込みが容易。 (2) 電源不要で設置も簡単、作業時間も短時間本体をハンドレールなどに固定し、必要な配管接続を行えば、あとはバラスト水を流すだけで簡単・迅速に濃縮作業が可能(最小径50マイクロメートル以上(Lサイズ)の生物の濃縮時間は約30分が目安)。 (3) プランクトンネットと同等の捕集性能捕集フィルタにプランクトンネットと同じナイロンフィルタを採用しているため、捕集性能はプランクトンネットと同等で、検査サンプルとなる生物がダメージを受けにくい方式。さらに、交換式のフィルタでコンタミを防止し、検査 サンプルの信頼性も保たれます。 2. 仕様 名称 バラスト水生物濃縮装置 バラストキャッチ 型式 VOS01SP 対象生物 最小径 50μm 以上の生物(Lサイズ)および 最小径 10μm 以上 50μm 未満の生 物(Sサイズ) 濃縮時間 (Lサイズ) 約30分/m3(本体への供給水圧の0.05MPaの場合の目安) 付属品 サンプリングポート接続フランジ給排水ホース専用バックパック 本体質量 約3.6㎏ BALLAST CATCH