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日本通運/経常利益は前年比15・3%増(2019年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2019年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

       売上高    営業利益   経常利益  当期純利益

2019年3月期 2,138,501 7.2  79,598 13.3  85,802 15.3  49,330 655.0

2018年3月期 1,995,317 7.0  70,269 22.4  74,395 16.6  6,534 △82.1

(注) 包括利益 2019年3月期 39,460百万円( 514.6 %) 2018年3月期 6,420百万円(△86.6%)

(略)

(1)当期の経営成績の概況

当連結会計年度のわが国経済は、良好な企業収益に牽引され、緩やかな回復基調が継続している ものの、中国をはじめとした世界経済の減速や地政学リスクの高まりなど、景気の下押し要因が顕 在化しており、先行き不透明な状況で推移いたしました。 このような経済情勢のなか、国内貨物は、相次ぐ自然災害の影響等もあり、緩慢な荷動きとなり ましたが、国際貨物は、自動車関連や電子部品を中心に需要が拡大した結果、総じて堅調に推移い たしました。 当社グループは、このような経営環境のもと、最終年度を迎えた3年間の経営計画「日通グルー プ経営計画2018-新・世界日通。-」の目標達成に向け、「エリア戦略」「機能戦略」の2つ の重点戦略の遂行にグループ一丸となって取り組んでまいりました。 「エリア戦略」 ・「日本」では、大都市圏を中心に、ワンストップ営業・アカウントマネジメントを推進し、グ ローバル企業との取引拡大に取り組むとともに、国内組織の再編を進め、さらなる機能・組織 の最適化を進めてまいりました。 ・「海外」では、引き続き南アジアを中心に経営資源の集中投下を行い、倉庫を中心としたネッ トワークの強化を図るとともに、欧州におけるハイファッションなど重点産業への取組みの拡 大や、各地域における非日系企業への営業拡大を推進してまいりました。 「機能戦略」 ・「営業力の徹底強化」では、ワンストップ営業・アカウントマネジメントを強力に推進し、既 存顧客に対する事業領域を拡大するとともに、非日系企業を中心とした新たな取扱いの拡大を 進めてまいりました。 ・「コア事業の強化と高度化」では、フォワーディング事業において、グローバル購買を一層推 進するとともに、中国・欧州間の鉄道を利用したフォワーディング商品の拡充にも取り組んで まいりました。また、ロジスティクス事業においては、倉庫オペレーションにおける先端技術 の実用化に向けた取組みを推進し、事業の強化を図ってまいりました。 ・「経営基盤の強靭化」では、IT改革による組織の集約と機能の強化を進めるとともに、RP Aの導入を推進するなど、事務生産性の向上に取り組んでまいりました。 ・「グループCSR経営の更なる強化」では、ダイバーシティ経営の推進や、長時間労働の是正 など、働き方改革を積極的に進めてまいりました。 この結果、売上高は2兆1,385億円と前連結会計年度に比べ1,431億円、7.2%の増収となり、営業 利益は795億円と前連結会計年度に比べ93億円、13.3%の増益、経常利益は858億円と前連結会計年 度に比べ114億円、15.3%の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は493億円と前連結会計年度に 比べ427億円、655.0%の増益となりました。  なお当社は、2018年4月1日に実施した警備輸送事業に関わる組織改正にあわせて、当連結会計 年度より、日本(ロジスティクス)セグメントの一部を、警備輸送セグメントに変更しておりま す。  詳細につきましては、「3.連結財務諸表及び主な注記(5)連結財務諸表に関する注記事項 (セグメント情報等)」に記載しております。

セグメント別の業績概況は、以下のとおりとなっております。

① 日本(ロジスティクス)

航空輸出貨物及び自動車運送の取扱いが堅調に推移したこと等により、売上高は1兆2,568億円 と前連結会計年度に比べ681億円、5.7%の増収となり、営業利益は559億円と前連結会計年度に比 べ103億円、22.7%の増益となりました。

② 米州(ロジスティクス)

航空輸出貨物及び自動車運送の取扱いが堅調に推移したこと等により、売上高は986億円と前連 結会計年度に比べ73億円、8.0%の増収となりましたが、前年の過年度における過払い利用費の戻 し入れの反動減等もあり、営業利益は42億円と前連結会計年度に比べ2億円、4.9%の減益となり ました。

③ 欧州(ロジスティクス)

航空貨物及び自動車運送の取扱いが堅調に推移したことや、新規連結会社が加わったこと等に より、売上高は1,148億円と前連結会計年度に比べ187億円、19.5%の増収となりましたが、のれ んの償却額の増加等もあり、営業利益は22億円と前連結会計年度に比べ18億円、45.3%の減益と なりました。

④ 東アジア(ロジスティクス)

航空及び海運輸出貨物の取扱いが堅調に推移したこと等により、売上高は1,227億円と前連結会 計年度に比べ52億円、4.5%の増収となり、営業利益は30億円と前連結会計年度に比べ11億円、 62.9%の増益となりました。

⑤ 南アジア・オセアニア(ロジスティクス)

倉庫及び自動車運送の取扱いが堅調に推移したこと等により、売上高は918億円と前連結会計年 度に比べ64億円、7.6%の増収となり、営業利益は37億円と前連結会計年度に比べ3億円、9.3% の増益となりました。

⑥ 警備輸送

キャッシュ・ロジスティクス・プラットフォームの拡販等により、売上高は726億円と前連結会 計年度に比べ6億円、0.9%の増収となりましたが、人件費や燃油費の増加等により、営業利益は 12億円と前連結会計年度に比べ8億円、41.9%の減益となりました。

⑦ 重量品建設

前年の海外における大型プラント工事の反動減等もありましたが、売上高は477億円と前連結会 計年度に比べ1億円、0.3%の増収となり、営業利益は45億円と前連結会計年度に比べ4億円、 11.3%の増益となりました。

⑧ 物流サポート

石油販売単価が上昇したこと及び輸出梱包業務の取扱いが増加したこと等により、売上高は 4,839億円と前連結会計年度に比べ407億円、9.2%の増収となり、営業利益は127億円と前連結会 計年度に比べ10億円、9.0%の増益となりました。

(略)

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