東洋紡/セラミックコンデンサ用離型フィルム加工設備を増設 SCM・製造拠点 2023.06.17 ~車載向け用途の需要拡大に応じ、生産体制を強化~セラミックコンデンサ用離型フィルム加工設備を増設 当社は、敦賀事業所にてセラミックコンデンサ(以下、セラコン)用離型フィルムのコーティング加工設備を建設中、本年夏にも1号機が稼働予定です。このほど、車載用セラコン需要の急増に対応するため2021年春をめどに2号機を増設し、生産体制の強化を図ります。 1号機と2号機が設置される工場棟(建設中) セラコンは、電流を調整したり、電気を一時的に蓄積したりする汎用的な電子部品として、さまざまな電子回路に搭載されています。スマートフォンの高機能化や、IoTやAIの普及・進展により市場が拡大しており、2017年度に約7,000億円だった市場規模は、2023年度には1兆4千億円に達することが見込まれています。 当社は、セラコンの製造時に不可欠な離型フィルムを製造・加工しています。セラコン市場の拡大を受け、敦賀事業所に工場棟を新設し、離型フィルムのコーティング加工設備の1号機を今夏にも稼働する予定です。 このほど、自動車の電装化や電動化の急ピッチな進展により、セラコンの自動車への搭載数が急増していることなどを受け、2号機の増設を決めました。当社は1号機と2号機に総額で60億円を投資し、生産体制を強化。2023年度までに売上高の倍増を目指します。 ■東洋紡のセラコン用離型フィルムについて 当社は、ハイエンド品と位置づけられる超小型(0.6mm×0.3mm以下)セラコン用離型フィルムにおいて、原反の製造から離型層のコーティング加工まで一貫して行える唯一のメーカーです。平滑性に優れたフィルムを製造する独自技術と、高度なクリーン環境を維持できる加工技術を保有しています。