日本水産/チリのニッスイグループ企業・エムデペス社、所属船を全面改装 SCM・製造拠点 2023.06.17 チリのニッスイグループ企業・エムデペス社、所属船を全面改装 2019年4月15日 日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 的埜明世、東京都港区、以下ニッスイ)の連結子会社でチリでのトロール漁労事業を営むエムデペス社(Empresa de Desarrollo Pesquero de Chile S.A.、略称EMDEPES、チリ共和国サンチアゴ)は、事業の安定的継続のため所属船UNZEN(ウンゼン)を日本で全面的に改装していましたが、3月11日に完工、チリに帰港したのち4月下旬にチリ海域でのメルルーサ・ホキ・シルバー等の漁獲に向け出漁します。 このたびの全面改装では、操業時の安全の確保、生産性の向上とコスト削減を図るため、以下を実施しました。 ① 曳綱力を改善前の1.5倍として漁獲能力を向上 ② 主機・発電機を換装して環境への配慮と燃費の削減の両立 ③ ミールプラントを換装して処理能力を倍増 ④ 船尾転落防止装置を設置して、漁労作業の安全性と作業性を向上 この全面改装は、ニッスイの連結子会社であるニッスイマリン工業株式会社(代表取締役社長 原田厚、福岡県北九州市)と、ジャパンマリンユナイテッド株式会社(代表取締役社長 千葉光太郎、神奈川県横浜市)の因島工場が共同で工事を進め、100日間の工期を経て完工させたものです。 エムデペス社は、チリ国沿岸海域でのトロール漁業を行うため1978年に設立され、現在は、同国南部の漁場でホキ・ミナミダラ・メルルーサなどの白身魚を漁獲し、日本のほかヨーロッパ・南米・中国に輸出しています。このたびの全面改装を機に、引き続きチリ海域の水産資源の安定的な確保に向けて操業していきます。 ■UNZENの要目 ●船 種:トロール工船 ●船 主:エムデペス社 ●竣 工 年:1982年、エムデペス社所属となったのは1989年 ●主 要 寸 法:全長86.37m×幅15.0m×深さ9.2m ●国際総トン数:2,985トン ●航 海 速 力:15ノット ●定 員:71名 ●主 機:4,774HP ●発 電 機:1,073HP×2台 ●魚 艙:2,515立方メートル ●ミ ー ル 艙:136立方メートル エムデペス社 会社概要 本社所在地 チリ共和国サンチアゴ 代表者 取締役社長 Mario Inostrosa 設立 1978年10月11日 資本金 55,845千USドル 株主 ニッポンスイサンアメリカラティーナ社(Nippon Suisan America Latina S.A.、略称NAL)100% 事業内容 トロール漁業、水産加工業、水産物輸出入業 従業員数 218名(2018年4月現在) 所属船 UNZEN、UNIONSUR