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NTTドコモ/ドローンを活用したビジネスを支援するドローンプラットフォーム「docomo sky」を提供開始

物流システム 2023.06.17

ドローンを活用したビジネスを支援するドローンプラットフォーム「docomo sky」を提供開始
-第1弾として「ソーラーパネル点検」のビジネス課題を解決するソリューションを提供-
<2019年3月8日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、ドローンを活用してビジネスを展開する企業(以下、パートナー)向けにドローン運用をトータルにサポートするサービス「docomo skyTM(ドコモスカイ)」(以下、本サービス)を、2019年3月8日(金曜)から提供開始します。

本サービスは、ドローンとプラットフォームをセルラーネットワークで常時接続することで、複数台の自動飛行、目視外での遠隔操作、機体情報やフライトの管理、撮影画像データ等のセンシングデータをリアルタイムに取得し管理・分析を行うまでの一連の運用をWEB上で管理可能とすることをコンセプトとしており、今後さまざまな分野のパートナーとともに、本サービスを活用したソリューション事例の開発・提供を順次進めてまいります。

このたび本サービスを用いたドローン活用のソリューション第一弾として、点検にかかる業務コストの効率化を目的とした「ソーラーパネル点検」を提供します。
「ソーラーパネル点検」では赤外線カメラを搭載したドローンでパネル表面を撮影、得られたデータを分析することで、ホットスポットと呼ばれる異常箇所を検出し、レポートを作成するところまでを自動で行うことが可能です。これまでは専門知識を有する技術者が、パネルを1枚ずつ目視で確認して、故障箇所を特定することが一般的であり、その点検にかかる人的コストが課題となっていましたが、本サービスを導入することで、短時間で効率よく、発電に悪影響を及ぼす要因の発見・対処が可能です。
また、一連の点検業務運用およびデータ管理は、本サービスのダッシュボード機能1を活用することで、Web画面上で一元管理できるため、大幅な稼働削減を実現します。

<ソーラーパネル点検 イメージ>

なお、ドコモは2017年から自社の携帯電話無線基地局(以下、基地局)点検にドローンを活用しており、そこで培った点検ノウハウと本サービスを組み合わせて「ドローン基地局点検システム」(以下、本システム)を開発し、2019年2月より自社基地局利用の全国展開を開始しています。
本システムは本サービスに対応した専用の操縦者向けグランドコントロールステーションアプリケーションにより点検業務を支援します。操縦者は簡易な操作により高度や速度を設定し、ドローンの自動飛行、自動撮影、撮影画像のリアルタイム送信が可能です。また、点検者は本サービスのWEBサイトにログインすると、専用画面から遠隔地の鉄塔の品質保全状況の確認を即時に行うことも可能となります。
これらを活用することで飛行の一部と撮影が自動化され、操縦者の作業負担が解消するとともに、これまで自社基地局点検の課題だった操縦者のスキル平準化が実現されます。
また、更なる機能拡充として、これまで人が目視で確認していた基地局の劣化状況をAIによって判定する機能を開発し、今後精度向上および最適化に取り組んでまいります。

「ソーラーパネル点検」や、「基地局点検」における本サービスの活用事例、ドコモの今後のドローンビジネス展望等については、3月13日(水曜)から3月15日(金曜)まで開催される「ジャパン・ドローン2019」に出展するドコモブースにてご紹介します。

ドコモは、さまざまな産業分野のパートナーとの協業を通じて、安全かつ効率的に多くのドローンの運用するプラットフォームの実現をめざしています。今後も本サービスの機能拡充を進め、インフラの老朽化や高齢化社会による労働人口の減少などの社会課題解決に取り組んでまいります。

  1. 一般的なドローン業務を運用する際に必要となる機能および、それらの状態をWeb画面上にて一元管理可能とする機能を指します。

別紙 「ドローンプラットフォーム docomo sky」概要

1.docomo sky コンセプト

クラウドコネクト、運航支援基盤、ビジネス支援基盤、解析支援基盤の4つの要素で構成され、ドローンを用いてサービスを提供する企業がWEB上で統合管理する仕組みを提供します。

<プラットフォームを構成する4つの要素に関する機能>

  1. クラウドコネクト
    docomo sky対応通信デバイスによりドローンとセルラーネットワークを常時接続し、クラウド上でドローン遠隔制御、カメラ制御を可能とします。また、リアルタイムデータ通信を実現します。
  2. 運航支援基盤
    あらかじめ設計した飛行ルートをドローンに設定することで、遠隔地から複数のドローンを自動運航させることが可能です。また、飛行中のドローンや飛行空域に関するさまざまな情報を一元管理し、複数のドローンの安全運航を可能とします。

    1. 運航計画(FOS:Flight Operation System)
      飛行するエリアの地形や気象、飛行禁止区域などの地理的情報を基にドローンの飛行計画を作成、高度、座標情報等の詳細な飛行ルート(Waypoint)を設定し遠隔地から複数ドローン自動運航が可能
    2. 運航管理(UTM:UAS1 Traffic Management)
      一定の空域内に飛行している複数のドローンの位置情報を一元管理する機能で、空中衝突の危険や、禁止空域への侵入を検知し通知することで空域の安全確保が可能
    3. 機体情報管理
      使用するドローン機体、カメラ、回線情報、利用実績などを管理することが可能

      • ドローンの機体名称や形状
      • 搭載するカメラ等のセンサーデバイス等
      • 使用するセルラーネットワーク情報(通信状況、パケット使用量等)
      • 飛行時間、操縦パイロット等の利用実績
    4. 業務ワークフロー管理
      業務を行う利用者があらかじめ設定したフライト方法、機体情報、パイロット、スケジュール、フライトエリア等の実施項目を利用者間で共有し進捗確認、運航計画や各種ドキュメントの共有が可能
  3. ビジネス支援基盤
    撮影した画像データなど、ドローン飛行時に取得したデータを保存・管理し、ビジネスに活用することを可能にします。

    1. リアルタイムなデータ保存・管理
      飛行毎に撮影した画像データやフライトログを保存し、WEB上での管理を可能
    2. アナリティクス
      取得した画像データ等を分析し、レポート自動作成が可能
  4. 解析支援基盤
    パートナーとの連携による高度な解析アプリケーションの開発を目的としており、さまざまな画像データを蓄積し、識別や分類を行い、またその結果から今後の比較の軸になるデータを作成することでさまざまなパターンに対処する等を可能とします。

2.提供開始日

2019年3月8日(金曜)

3.対象

法人・自治体のお客さま

4.提供形態

「スポット利用型」と「定期利用型」の2形態で提供。

<スポット利用型>
1回のご利用案件に対して、「ドローン機体・パイロット派遣」や「分析レポート発行」などを提供します2

<定期利用型>
スポット利用型は、1回ごとのご利用を想定しているため、機体やパイロットもドコモから派遣しますが、定期利用型では、ドローンの購入やパイロットの育成講習なども提供内容に含んでいます。お客さまご自身でドローン操縦から分析などまで行っていただく、「docomo sky」を継続的にビジネス活用されたい方向けのプランです。

  操縦・撮影 ダッシュボード利用 分析サービス ご利用料金
スポット利用型
(都度課金)
機体・パイロットを派遣 なし レポート発行 ソリューションの規模などによって異なります。
定期利用型
(月額課金)
「ドローンスターターサポート®3」提供 あり 複数プランを提供

5.受付窓口

6.サービスサイトURL

別ウインドウが開きますhttps://www.docomosky.jp/

  1. Unmanned Aircraft System:無人航空機システム
  2. 管理費や事務手数料などが別途発生します。またお客さまのご要望で追加の開発などが発生した場合は、その費用についてもご負担いただきます。
  3. ドローンの機体販売やレンタル、操縦用の通信端末の販売、操縦講習などがパッケージ化されたものです。「スターターサポート」のみの提供も可能です。詳細は別ウインドウが開きますサービスサイトをご確認ください。
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