日本郵船/かんたん操作ナビで電子海図の習熟度アップ 物流システム 2023.06.17 かんたん操作ナビで電子海図の習熟度アップ 2019年1月28日 ~船上業務を効率化~ 当社グループのNYK Shipmanagement Pte. Ltd.(注)は、電子海図表示システム(ECDIS)の簡単操作ナビ「iPlus ECDIS(アイプラス エクディス)」を作成しました。ECDISの66種類の操作手順をデジタル教材に完全収録し、分かりやすく誘導する機能により船員がECDIS操作に習熟するまでの時間を短縮し、船上業務の効率化を目指します。 1.背景 ECDISは、各メーカーおよびモデルによって操作手順が異なる上、その手順数が多いことが操作の習熟を困難にしている要因としてあげられます。例えばある操作を行う際、同じメーカーでも新型と旧型では選択するメニューとその後の操作手順が異なる上、階層構造が深く目的の操作にたどり着くまでの手順が多いため、船員が慣れて使いこなすまでには多くの時間を要しています。 そのため、船員が時間をかけずに使い方を習得できるツールが望まれており、今般「iPlus ECDIS」の作成に至りました。 2.「iPlus ECDIS」の特徴・国際海事機関(IMO)の諮問機関であるNautical Institute(NI)が発表しているECDIS操作習熟チェックリストに基づいて構成。・3200ページにおよぶECDISの操作画面を用い、66種類の操作手順を詳細に収録。・点滅サインやメッセージなどの画面ナビ機能で次の操作へと分かりやすく誘導。・タブレット等に表示し、ECDISの横に並べて操作手順を確認することが可能。・国内の航海計器メーカー4機種に対応。 3. 今後の展開 現在、当社グループの船員が乗船している約200隻への配布を進めています。さらに当社グループの管理船にも展開します。 当社グループは今後も中期経営計画”Staying Ahead 2022 with Digitalization and Green”のキーワードの一つであるデジタライゼーションを推進し、効率化と新たな価値創造に取り組みます。 (注)NYK Shipmanagement Pte. Ltd.2001年10月設立の当社100%子会社。当社グループ運航船の船舶管理、船員配乗を行う。本社はシンガポールで、支店はマニラ(フィリピン)、スプリット(クロアチア)、コンスタンツァ(ルーマニア)にあり、カタールとバングラディシュにも事務所を設置している。 「iPlus ECDIS」の画面①表紙画面②NIのチェックリストに基づいたメインメニュー③多岐にわたる操作パターンに対応したサブメニュー④分かりやすい操作ナビ機能 以上 掲載されている情報は、発表日現在のものです。その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。