デンソー/大型車向け新電動式冷凍システムを開発し大型ハイブリッドトラック「日野プロフィア」向け販売予定 グリーン物流(環境) 2023.06.17 デンソー、大型車向け新電動式冷凍システムを開発~大型ハイブリッドトラック「日野プロフィア」向け販売予定~ 2018年9月26日 ニュースリリース 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:有馬 浩二 以下、デンソー)は、日野自動車株式会社(以下、日野)の大型トラック用電動式冷凍機を2014年から販売していますが、このたび、冷凍性能をさらに向上させた電動式冷凍機を2019年夏に日野から発売予定の日野プロフィアCOOL Hybrid向けに販売します。 今回の電動式冷凍システムは、乗用車用の新技術「ガスインジェクション機能付きヒートポンプエアコン」で採用したコンプレッサーを冷凍機に応用したものです。これにより、冷凍機の消費エネルギーの効率を示すCOP(成績係数)は、従来に対して約20%改善(夏場 超低温条件)して冷凍能力を向上させました。また、現行モデルは、エンジン停止時に冷凍機を駆動できないのに対して、新型冷凍機は、日野プロフィアCOOL Hybridのハイブリッド用バッテリー容量の増加により、冷凍機の駆動が、荷待ち時などエンジン停止時においても可能になります。さらに、ハイブリッドシステムのモーター出力が向上したことと上記の新電動式冷凍システムの効率向上により、予冷時間を大型冷凍車で一般的なサブエンジン式に対して約65%に短縮しました。 新電動式冷凍システムを搭載する新型電動式冷凍機は、電動コンプレッサーやコンデンサー、エバポレーターなどの構成部品を集約してユニット化を図り、配管や配線の少ないシンプルな構造にすることにより、温度管理の性能を向上させるとともに、コンプレッサーを専用駆動するエンジンを搭載するサブエンジン式の冷凍機に比べ軽量化、静粛性、低メンテナンスコスト(10年間で約65%低減)を実現しています。また、コンプレッサーを車両エンジンで駆動する直結式に比べても、車両の走行・停止状態に左右されない安定した冷凍性能の発揮と、エンジンルーム内の部品廃止による品質・メンテナンス性の向上を実現しています。今後、今回の新型電動冷凍機をサブエンジン式、直結式に次ぐ第3の冷凍機としての普及を図っていきます。 デンソーは、より環境に優しい社会の実現に向け、これからも環境性能に向上する技術・製品開発に取り組んでいきます。