トヨタ自動車/FC技術の活用による「貨物輸送のゼロ・エミッション化」を目指した米ロサンゼルス市港湾局(POLA)の新プロジェクトに参画 グリーン物流(環境) 2023.06.17 トヨタ自動車、FC技術の活用による「貨物輸送のゼロ・エミッション化」を目指した米ロサンゼルス市港湾局(POLA)の新プロジェクトに参画 - カルフォルニア州大気資源局(CARB)が、4,100万米ドルの補助金交付候補として、本プロジェクトを選定 - トヨタとケンワースはFC大型商用トラック10台を導入、シェルは水素ステーション2基を新設 トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)の北米事業体であるToyota Motor North America,Inc.(以下、TMNA)は、米国カリフォルニア州において、エネルギー企業のシェル(Shell)、米トラックメーカーのケンワース(Kenworth)とともに、燃料電池(以下、FC)技術の活用による貨物輸送のゼロ・エミッション化を目指したロサンゼルス市港湾局(POLA:the Port of Los Angeles)のプロジェクトに参画します。 TMNAは、FC技術の応用を通じて同州の港湾における環境対策に貢献すべく、昨年夏よりFC大型商用トラックの実証実験( https://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/16504040 )を始め、本年7月には、実用性を高めた改良型トラックを公開( https://newsroom.toyota.co.jp/jp/corporate/23782045.html )するなど、取り組みを進めてきました。 本プロジェクトにおいて、ロサンゼルス市港湾局は、まず港湾エリアを中心に新たな貨物輸送車を導入し、大気汚染物質の影響が大きい地区における排出物質の削減を図ります。将来的には、港湾エリア外へも取り組みを広げ、大気汚染物質を排出しない物流オペレーションを広範囲で構築することを目指します。これらの取り組みを通じて、年間で温室効果ガスの排出量を465トン、窒素酸化物やPM10など有害物資の排出量を0.72トン削減することができると考えています。 なお、本プロジェクトは、カリフォルニア州大気資源局(CARB:California Air Resources Board)の補助金プログラムである「ZANZEFF:Zero-and Near Zero-Emission Freight Facilities Project(貨物輸送施設における大気汚染物質削減プログラム)」のなかで、4,100万米ドルの補助金交付の候補として選出されています。補助金が正式に承認された場合、プロジェクト費用(約8,300万米ドル)の約50%が助成されることになります。