カシオ計算機/山形カシオで腕時計の自動組立ラインが稼動開始 SCM・製造拠点 2023.06.17 従来比で約3倍の生産効率と海外並みの生産コストを実現 山形カシオで腕時計の自動組立ラインが稼動開始 ロングセラーの普及価格帯デジタルウオッチを生産 カシオ計算機は、国内生産拠点の山形カシオ(山形県東根市)で普及価格帯のデジタルウオッチを自動で組み立てる生産ラインが8月下旬より稼動しますので、ご案内します。 従来、山形カシオでは普及価格帯のデジタルウオッチを人が手で組み立てていましたが、今回の新ラインの稼動開始により、時計内部のモジュールの組み立てから時計本体の組み立てまでの工程を全て自動で行うことができ、生産効率を約3倍に高められます。また、新ラインへ供給する基板の製造においても大幅な効率化を実現。これらによって、今までの生産コストを海外並みの2分の1以下に抑えることが可能となります。また、1日8時間稼動した場合の生産能力は、従来と同等の月産10万個を想定。自動化により稼動時間を増やせることから、需要に応じて将来的な増産にも対応できます。 生産する時計は、1989年より販売しているスタンダードシリーズ「A159WA」。リーズナブルでありながら腕時計としての高い信頼性やシンプルで飽きのこないデザインが好評を博しており、色違いなどのバリエーションも含めた同シリーズは世界中で愛用されているロングセラー商品です。一般的に腕時計は多品種少量生産であり自動化には向きませんが、「A159WA」が長年に渡って大量に販売されていること、また生産コストの高い国内において効率的なものづくりを実現するため、今回の自動組立ライン開発に至りました。 今後は、バンド取り付けや梱包などにおいても自動化を進め、さらなる生産コスト低減を目指すとともに、”メイド・イン・ジャパン”の製品に対する高いニーズに応えるべく、山形カシオにおける同シリーズの生産を増やしていく予定です。 A159WA 山形カシオ株式会社の概要(2018年4月1日現在) 本社所在地 山形県東根市大字東根甲5400-1 代表取締役社長 福士 卓 資本金 15億円 設立 1979年10月 従業員数 621名 カシオグループの主な生産拠点 会社名 本社所在地 生産品目 山形カシオ 山形県東根市 時計・電卓・データプロジェクター・ハンディターミナルなど カシオタイ タイ・ナコンラチャシマ県 時計・電卓・電子辞書など カシオ電子科技(中山) 中国・広東省 時計・電卓・電子辞書・電子楽器など カシオ電子(韶関) 中国・広東省 時計 カシオ鐘表(東莞) 中国・広東省 時計部品