商船三井/Uniper社と初のLNG輸送契約向け新造船「LNG SCHNEEWEISSCHEN」が竣工 物流全般 2023.06.17 Uniper社と初のLNG輸送契約向け新造船「LNG SCHNEEWEISSCHEN」が竣工 ~商船三井初の新機軸推進機関X-DF、再液化装置MRS-F搭載LNG船~ 株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)と、伊藤忠商事株式会社(社長:鈴木善久、本社:東京都港区、以下「伊藤忠商事」)の合弁会社が発注したLNG船”LNG SCHNEEWEISSCHEN”(以下、「本船」)が7月31日に韓国・大宇造船海洋株式会社(Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering, 以下、「DSME」)の玉浦造船所で竣工し、欧州ガス・電力事業最大手のUniper SE(本社:ドイツ・デュッセルドルフ、2016年1月1日にE.ON社の化石燃料部門が分離して誕生した会社、以下「ユニパー社」)の100%出資子会社であるUniper Global Commodities SE社(本社:ドイツ・デュッセルドルフ)と初のLNG輸送契約に投入されました。 本船は2つの新技術を商船三井で初めて搭載しています。天然ガスと重油の二元燃料で稼働する低速2ストロークエンジン(Winterthur Gas & Diesel社、以下「X-DF」)を採用することによって主機・燃費を高効率化しました。加えて、高効率化によって余剰となる貨物から蒸発したガスをこれまで以上に効率的に再液化して貨物に戻すボイルオフガス再液化システム(DSME、Methane Refrigeration System-Full Re-liquefaction、以下「MRS-F」)を搭載しました。X-DFとMRS-Fの両技術で、より経済的なLNG輸送を実現します。 商船三井は、ユニパー社とさらなる関係の深化・発展を図るべく、世界最大級のLNG船保有・管理会社としてこれまで築いてきた技術と経験を活かしつつ、最新鋭の船舶技術を積極的に採用し、今後も拡大が見込まれるLNG輸送需要に応える「安全」且つ「高品質」な海上輸送サービスを提供できるよう取り組みます。 “LNG SCHNEEWEISSCHEN” 【LNG SCHNEEWEISSCHEN概要】 全長 297.9m 全幅 47.90m 満載喫水 11.50m LNGタンク メンブレン型 貨物タンク容量 180,000m3 主機関 X-DF 2機2軸 航海速力 19.5ノット 建造造船所 DSME 船舶管理会社 MOL LNG Transport (Europe) Ltd. 保有比率 商船三井50%、伊藤忠商事50%