日本郵船/運航船が気象庁長官から表彰 物流全般 2023.06.17 当社運航船が気象庁長官から表彰 2018年6月18日 -気象観測通報に貢献- 当社が運航するスラリー式砂鉄運搬船(注)「TAHAROA DESTINY」(タハロア デスティニー)が、多年にわたり海上気象の観測通報に貢献し、気象業務の発展に寄与した功績が認められ、気象庁長官から表彰されました。 国土交通大臣および気象庁長官は、海上気象または海洋観測・通報を励行している船舶に対して毎年表彰を行っています。当社は、2005年には運航船3隻が国土交通省大臣表彰と気象庁長官表彰を受賞しています。今回表彰された「TAHAROA DESTINY」は、2012年に竣工し、年間約120万トンの砂鉄を主にニュージーランドから中国と日本へ輸送している船舶です。 当社は、この度の受賞を励みとして、より一層の安全運航に努めるとともに、引続き海洋上の気象情報提供に協力していく所存です。 <本船概要>全長: 290.40メートル全幅: 45.00メートル夏期載喫水: 18.314メートル総トン数: 90,267トン載貨重量トン数: 175,522トン管理会社: NYKシップマネジメント社 (NYK Shipmanagement Pte. Ltd.) (注)スラリー式砂鉄運搬船陸側と本船をパイプラインで結び、水と砂鉄を混ぜて陸側からポンプの圧力で本船に送り込む荷役方式を採用。積み荷役終了後には、船倉内の水を排出して出帆する。 <関連プレスリリース>2012年5月17日発表:新造砂鉄運搬船”TAHAROA DESTINY”が竣工http://www.nyk.com/release/1960/NE_120517.html <style=”text-align:>「TAHAROA DESTINY」 <style=”text-align:>盾と賞状 <海上気象観測について>地球表面の70%を占める海は、世界の気象現象に大きな影響を及ぼしますが、海洋での気象データは少なく、気象観測上の一種の盲点となっています。これを補うのが、航行中の船舶による気象観測データの収集です。これは国連の専門機関であるWMO(世界気象機関)が奨励し、同じく国連機関であるIMO(国際海事機関)のSOLAS条約(海上における人命の安全のための条約)にも規範として定められています。その背景には、各国の気象機関が外洋を航行する船舶のために気象情報を提供する代わりに、船舶は観測の難しい海洋上での気象情報収集に協力する、という考え方があります。そのための通報方式も国際的に統一されており、風向、気圧、気温、水温、うねりの高さ、雲の種類と高低などの観測結果はすべて数字のコードに翻訳され、WMOの国際気象通信網を通じて世界中に配信されます。これをもとに世界の気象機関が天気図などの気象データを作成し、それが再び、航行中の船舶にフィードバックされる仕組みです。 コンピュータを始めとする先端装置を備えた船舶も、台風や濃霧のような運航に悪影響を及ぼすような気象情報が不可欠です。同様にスーパーコンピュータを駆使した現代の気象予測技術も、広大な海洋上での気象データの収集なしには意味をなしません。 こうした両者のギブ・アンド・テイクがもたらす恩恵は、船舶の安全運航はもとより、私たちの生活にとって、極めて大きいといえます。 以上 掲載されている情報は、発表日現在のものです。その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。