商船三井/ベトナム・ラックフェン港 コンテナターミナル Haiphong International Container Terminal (HICT) 開業 物流全般 2023.06.17 ベトナム・ラックフェン港 コンテナターミナル Haiphong International Container Terminal (HICT) 開業 ~ベトナム北部初の大水深ターミナルで経済発展に貢献~ HICTロゴ 株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)が共同出資するHaiphong International Container Terminal Co., Ltd(社長:栗田明、本社:ハイフォン、ベトナム)が、ラックフェン港の新コンテナターミナルHaiphong International Container Terminal(以下「HICT」)の開業式典を5月13日に行いました。 HICTはベトナム北部における初の大水深バースを有するターミナルであり、14,000TEU型のコンテナ船を受け入れることができます。アジアと北米、欧州を直接結ぶ大型船の寄港が可能となることから、お客様の輸送日数の短縮や輸送コスト削減の需要に応えるとともに、ハイフォン工業団地を始めとするベトナム北部の経済発展に貢献していきます。また、当社はラックフェン港における曳船事業へも参画しており、今後増加が期待される大型コンテナ船の寄港サポートを通じて、HICTの需要拡大に応えるとともに、安全運航にも努めてまいります。 本ターミナルの開業は、ラックフェン港自体の開港も意味します。このラックフェン港建設プロジェクトは、日越政府間最初の官民連携事業(PPP “Public Private Partnership”)となります。ベトナム政府が日本政府からの円借款により、航路浚渫をはじめ、埋立、護岸、防砂堤、防波堤、カットハイ島までの海上橋およびアクセス道路などの各種建設工事を行っています。商船三井が出資するHICTは民間事業者として敷地を借り受け、コンテナターミナルを運営します。 商船三井グループは2011年にベトナム南部カイメップ港においてコンテナターミナル(Tan Cang – Cai Mep International Terminal、当社21.33%出資)を開業し、かねてから当国のインフラ発展に力を入れてきました。北部においても、ハイフォン地区での通関・倉庫・内陸輸送等のロジスティクス事業や、コンテナデポ事業を展開しており、今回開始するターミナル事業を加えることで、今後大きな発展が期待されるベトナム北部での業容をさらに拡大しました。商船三井グループは、ベトナム全域において、顧客ニーズに応えるストレスフリーなサービスを提供します。 1.運営会社の概要 (1) 運営会社名 : Haiphong International Container Terminal Co., Ltd(ハイフォン・インターナショナル・コンテナターミナル・カンパニー・リミテッド) (2) 業務内容 : コンテナターミナルの運営 (3) 出資者 : 株式会社商船三井 17.5%Saigon Newport Company(ベトナム) 51%Wan Hai Lines Ltd.(台湾) 16.5%伊藤忠商事株式会社 15.0% 2.ターミナルの概要 (1) 名称 : Haiphong International Container Terminal (ハイフォン・インターナショナル・コンテナターミナル) (2) 所在地 : ベトナム北部 ハイフォン市東部 カットハイ島ラックフェン (3) 面積 : 約45ヘクタール (4) 岸壁長 : 約750メートル(2バース) (5) 水深 : 航路・回頭エリア 14メートル、岸壁前泊地 16メートル(実際の潮汐を加味し、14,000TEU型超のコンテナ船まで入港可能) (6) 年間最大取扱数量 : 約110万TEU(TEU=20フィートコンテナ換算) 5月13日に実施した開業式典での初荷役の様子 商船三井グループの現地曳船会社が運航するタグボート