日本電産/米国の半導体ウエハー搬送ロボットメーカー・ジェンマーク社の株式を取得 SCM・製造拠点 2023.06.17 米国 半導体ウエハー搬送ロボットメーカー ジェンマーク社 (Genmark Automation, Inc.)の株式取得(子会社化)に関するお知らせ 日本電産株式会社(以下、「当社」)は、平成30年4月24日(日本時間)開催の取締役会において、当社子会社である日本電産サンキョー株式会社(以下、「日本電産サンキョー」)とGenmark Automation, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、以下、「ジェンマーク社」)との間で、ジェンマーク社が本件取引の為に設立したSPC(特別目的会社)であるGenmark Sub Corporation(以下、「GS 社」)を通じてジェンマーク社の株式100%を取得し、ジェンマーク社を日本電産サンキョーの完全子会社とすることを決議致しましたのでお知らせ致します。 記 1. 本件取引の目的および今後の運営方針 日本電産サンキョーでは液晶・半導体製造工程において用いられる、クリーン環境における搬送ロボットの製造・販売を積極的に展開しております。半導体業界における製造装置の需要の拡大が世界的に見込まれている中で、当該分野での更なる成長を目指すために、製品ラインナップの強化及びグローバル体制の強化が急務となっております。 ジェンマーク社は、半導体製造工程においてウェハーの搬送に用いられる大気ロボット・真空ロボットおよび関連する各種製造装置の開発・製造・販売を主力事業として営んでおり、特に今後拡大が期待されているIoT関係の半導体ロボットの製品開発に強みを持っております。また、設立以来長年にわたり幅広い半導体製造装置メーカーと取引があり、大手顧客からの厳しい要求に応えられるエンジニアが多数在籍しているとともに、北米・アジア・ヨーロッパに販売ネットワーク及びサービス体制を有しております。 本件取引により、日本電産サンキョーはジェンマーク社が有する開発・製造体制を活用した製品ラインナップの強化を図ると同時に、ジェンマーク社のネットワークを活用したグローバル体制の強化を図ります。また、日本電産サンキョーとジェンマーク社双方の顧客基盤を活用した営業活動を展開していきます。本件買収によって今後拡大が見込まれる市場からの需要を積極的に取り込み、飛躍的な成長を目指してまいります。 2. 日本電産サンキョーの概要(平成 30 年 3 月 31 日時点) (1) 名称 日本電産サンキョー株式会社 (2) 本社所在地 長野県諏訪郡下諏訪町5329番地 (3) 代表者の役職・氏名 代表取締役社長 平沢 賢司 (4) 事業内容 モータ、モータ駆動ユニット、カードリーダ、産業用ロ ボット、プラスチック成形品、オルゴール等の開発・製 造・販売 (5) 資本金 352億70百万円 3. ジェンマーク社の概要(2017年12月31日時点) (1) 名称 Genmark Automation, Inc. (2) 本社所在地 46723 Lakeview Blvd. Fremont, California 94538 U.S.A. (3) 代表者の役職・氏名 Chairman and CEO Mila Genov (4) 事業内容 半導体ウェハー搬送用ロボット、モーションコントロー ル部品、自動化ソフトウェアの開発・製造・販売 (5) 設立年月日 1989年8月15日 (略) 4. 本件株式取得の概要 (1)対価 対価は現金と致します。なお、金額につきましては売手との取り決めにより、非 開示とさせて頂きますが、デューデリジェンスを経た適正な対価であると考えら れます。 (2)決済および資金調達方法 手元現預金を充当致します。 (3) 取得のストラクチャー ジェンマーク社の 100%株式を取得するため逆三角合併方式を採用しております。 ジェンマーク社が 100%出資の SPC(特別目的子会社)として GS 社を設立し、 日本電産サンキョーが GS 社の全株式を取得します。その後、ジェンマーク社の 株主総会での過半数による承認により、ジェンマーク社と GS 社の合併を決議し、 GS 社株式をジェンマーク社株式に転換いたします。この転換により、ジェンマ ーク社既存株主は合併対価として現金を受け取るとともに、株主としての権利を 消失します。これにより、ジェンマーク社は日本電産サンキョーの完全子会社と なります。 (4)今後のスケジュール 平成 30 年 5 月上旬 クロージング(予定) 5. 今期の業績に与える影響 本件による当期連結業績への影響は軽微です。