新日鐵住金/超ハイテン鋼板の供給体制を強化 SCM・製造拠点 2023.06.17 超ハイテン鋼板の供給体制を強化 ~君津製鉄所にCGL新設~ 新日鐵住金株式会社(以下、新日鉄住金)は、超ハイテン鋼板(*1)の供給体制を強化するため、君津製鐵所(千葉県君津市)に溶融亜鉛めっき設備(以下、CGL)を新設します。新CGLは、強度1.5GPa級(*2)の超ハイテン鋼板の製造が可能で、生産能力は月産33千トン、2020年度第2四半期の生産開始を目指します。 自動車業界においては、世界的に環境規制強化と衝突安全基準の厳格化が進み、車体の軽量化・高強度化ニーズの高まりから、各自動車メーカーでの超ハイテン適用が増加しており、今後も需要拡大が見込まれます。また、今後、普及が見込まれる電気自動車などの電動車においても、走行距離やバッテリー重量の問題により、車体軽量化のニーズが一層高まるものと考えられます。こうした中、新日鉄住金は、車体の軽量化・高強度化を実現する超ハイテン鋼板のニーズ拡大に対応するため、超ハイテン鋼板の供給体制を強化することとしました。 本施策は、鉄のポテンシャルを最大限引き出す「鉄を極める」取り組みの一環であり、新日鉄住金は超ハイテンなどの高機能素材とソリューション技術の提供により、お客様の価値創造に貢献していきます 尚、本施策にあわせ、君津製鉄所4CGLを休止します。 <新CGLの概要> ・生産品種:溶融亜鉛めっき鋼板、及び、合金化溶融亜鉛めっき鋼板 ・生産能力:33千トン/月 ・稼働開始:2020年度第2四半期(予定) (*1)超ハイテン鋼板: ハイテンはHigh Tensile Strength Steel(高張力鋼)の略称。 引張り強さが1.0GPa以上ある鋼板を超ハイテン鋼板という。 (*2)GPa: ギガパスカル。パスカルは引張り強さや圧力の単位。引張り強さ 1.5GPaのハイテンは、1mm2あたり150kgの力が加わるまで破断しない。 以上