プライメタルズテクノロジーズ/米国のゲルダウ社カーターズヴィル工場向け連続鋳造機改修工事が完工 SCM・製造拠点 2023.06.17 米国のゲルダウ社カーターズヴィル工場向け連続鋳造機 改修工事が完工 ・改修により、鋳造可能なビームブランク形状の種類が拡大 ・鋳造形状の追加により、工場の稼働率と生産性が向上 プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、ゲルダウ社(Gerdau)が保有する米国ジョージア州カーターズヴィルの製鋼工場向け連続鋳造機改修工事をこのたび完工し、操業が開始されました。本プロジェクトにより、鋳造可能なビームブランクの形状が追加され、同社は土木および建設業界向け大型最終製品の圧延生産が可能になりました。当社は、今回のプロジェクトを2016年後半に受注していました。 改修された4ストランド(条)式連続鋳造機は、当社が1998年から1999年にかけて納入したもので、湾曲半径は8メートル、凝固完了長さは23メートル、鋳造能力は年産69万2千トンです。これまでは、低炭素鋼から中炭素鋼のビレット(方形)2種、ブルーム(長方形)2種、ビームブランク*1(H形)1種を生産していましたが、今回の改修により、さらに大型のビームブランク形状であるBB4の鋳造が可能になりました。 当社は、基本および詳細エンジニアリング、追加される大型ビームブランク形状用の鋳型、鋳造セグメント、ダミーバーシステム、引抜ユニットの製造と供給に加えて、新たなビームブランク形状に適合した二次冷却システムを新設しました。 ゲルダウ社は、南北アメリカを代表する条鋼メーカーで、ブラジルに本拠を置き、南北アメリカ、ヨーロッパを含め14か国に生産拠点を拠点を有しており、生産能力は合計で年産2,500万トンに及びます。 同社は米国およびカナダで、棒鋼、特殊棒鋼(SBQ:special bar quality)、鉄筋、構造用鋼、平鋼、ワイヤーロッドを含む最終製品を年間約1,240万トン生産できる設備能力を保有しており、今回のカーターズヴィル工場では、建築用のブラケット、チャネル鋼、H型鋼などの製造を主に行っています。 *1 ビームブランク:両端が膨らんだH型もしくはバーベル型に中間がくびれた断面形状を持つ鋳造半製品。