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商船三井/フィリピンでの新人船員教育訓練「職員候補生プログラム」最後となる7期生卒業式典を挙行

物流全般 2023.06.17

フィリピンでの新人船員教育訓練「職員候補生プログラム」最後となる7期生卒業式典を挙行 
~フィリピン人船員教育の発展に貢献、当社自営大学での教育に本格移行~


フィリピン大統領府 Executive Secretary Salvador C. Medialdea氏(左から2人目)、
Development Bank of the Philippines, Vice President Lutgarda C. Baquiran-Peralta氏(中央)、
当社会長 武藤光一(右から2人目)

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区)は、船舶運航での高い安全水準を支える船員の育成を目的として「職員候補生プログラム(3rd Year Program)」を導入しており、フィリピン国内の提携商船大学から選抜した3年次の学生を対象に、当社訓練施設Magsaysay Institute of Shipping(MIS)(*1)にて教育・訓練を実施してきました。

このたび、安全運航を支える中心的存在として活躍が期待される87名の職員候補である第7期生が座学課程を修了し卒業式典が執り行われました。式典には、フィリピン大統領府Executive SecretaryのSalvador C. Medialdea氏をはじめ、Development Bank of the Philippines, Senior Vice-PresidentのLutgarda C. Baquiran-Peralta氏、当社会長 武藤光一、取締役専務執行役員 高橋静夫、常務執行役員 加藤雅徳他が出席しました。

式典では武藤会長から卒業生へ、「MISの卒業生であることを誇りに思ってほしい。船員となれば安全運航への責任が重くのしかかるであろう。そのような時こそMISで培った知識・技能をいかんなく発揮してほしい」とメッセージを伝えました。

本プログラムは、フィリピン政府の推進するAcademe-Industry Linkage Program(AILP)(*2)の下、大学教育相当として認可されたプログラムです。選抜された学生は、大学教育課程の後半2年間を当社教育施設ならびに運航船舶にて教育を受けます。卒業生は今後、当社の居室増設訓練船15隻や運航船での乗船訓練を経て、当社の船員として採用される予定です。

これまで700名以上の船員を輩出してきた本プログラムは、今年で最後となります。現在開校に向けて準備を進めている当社自営の商船大学MOL Magsaysay Maritime Academy(MMMA)(*3)は、AILPを通じて培ったこれまでの実績と知見をもとに、これを発展的に拡張し、さらに高い水準の船員を安定的に育成するものです。安全運航に対する当社の取り組みの大きなマイルストーンとして、フィリピンに自営商船大学を設立することにより、良質な船員の確保・育成の強化を図り、「世界最高水準の安全運航」の実現を目指します。

(*1) Magsaysay Institute of Shipping (MIS)
1993年に当社がMagsaysay Maritime Corporationと共同で設立。乗組員に対して実務訓練や規律訓練を行う。2007年からフィリピン国内の特定商船学校と提携し、補講による学生の能力向上や教員に対する技能的なサポート、海事カリキュラムの強化等を通じて、同国の海事教育体制の整備・強化に貢献している。

(*2) Academe-Industry Linkage Program (AILP)
産・学の提携により、学校側は学生の質を向上させ、産業界側はより質の高い学生の雇用を図る制度。

(*3) MOL Magsaysay Maritime Academy (MMMA) 
詳細は2016年3月9日付プレスリリース「フィリピンでの自営商船大学設立を決定」をご参照ください。


来賓とともに記念撮影に収まる卒業生たち

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