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ヤマト運輸/長良川鉄道と鉄道を利用した「客貨混載」の本格運用を開始

物流全般 2023.06.17

長良川鉄道とヤマト運輸が鉄道を利用した「客貨混載」の本格運用を開始 
~2月21日より、関駅と美並苅安みなみかりやす駅の間で、全国初の無人での乗客と
宅急便の混載を始めます~

長良川鉄道株式会社(岐阜県関市:代表取締役社長:日置 敏明、以下「長良川鉄道」)とヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(東京都中央区:代表取締役社長:長尾 裕、以下「ヤマト運輸」)は、2月21日より、岐阜県関市の関駅と郡上市の美並苅安駅の区間で、全国で初めて、鉄道にヤマト運輸の社員が同乗せず無人で乗客と宅急便を混載する「客貨混載」を開始しますので、お知らせします。

1.背景

長良川鉄道とヤマト運輸は、2017年11月に、岐阜県関市の関駅と郡上市の美並苅安の区間で、鉄道を利用して乗客と宅急便を混載して運ぶ「客貨混載」の実証実験を行ない、セールスドライバー(以下、SD)の労働環境の改善や環境負荷の軽減などの効果検証、乗客と貨物を混載する際の安全性の確保といった課題への検討を実施しました。

実証実験の結果、SDの1日の走行距離が約24km削減し、運転時間の削減や夜間の業務の圧縮により1日あたり約2時間の時間削減効果が得られ、CO2の排出量を抑えることで環境負荷の軽減にも一定の効果が見られました。また、乗客がいる状態であっても、作業の安全性を十分に確保することができたことから、両社は2月21日より、関駅と美並苅安駅間で、本格的な運用を開始することとしました。

参考:ニュースリリース「長良川鉄道とヤマト運輸が鉄道を利用した「客貨混載」を開始~11月6日から11月17日の間、鉄道で宅急便を輸送する実証実験を実施します~」
http://www.yamato-hd.co.jp/news/h29/h29_83_01news.html

2.概要

  • (1)内容

    ヤマト運輸岐阜ベース(関市)から郡上支店(郡上市)間における、宅急便の幹線輸送の一部を長良川鉄道の列車で輸送します。2017年11月の実証実験では、ヤマト運輸の社員が同乗していましたが、本格運用にあたっては無人での運用を開始します。

  • (2)開始日

    2018年2月21日(水)

  • (3)利用する区間・列車

    関駅13:16発→美並苅安13:55着(片道のみ)

 

(地図)客貨混載輸送の実施区間

(地図)客貨混載輸送の実施区間

  • <運用フロー>
  • [1] ヤマト運輸岐阜ベースから関駅まで荷物を輸送。
  • [2] 関駅で列車に、駅係員が宅急便を積載。
  • [3] 列車が関駅を発車(13時16分)し、美並苅安駅まで客貨混載で輸送。
  • [4] 列車が美並苅安駅に到着(13時55分)し、ヤマト運輸SDに荷物を引渡し。
  • [5] ヤマト運輸SDが集配車両に荷物を積載し、郡上市美並町のお届け先へ配達。

 

(写真)車内で固定される荷物保管ボックス

(写真)車内で固定される荷物保管ボックス

<運用フロー>

3.メリット

  • (1)地域のお客さま

    地域の鉄道路線網が安定的に維持されるので、地域の生活基盤の維持・向上につながります。また、ヤマト運輸のSDが集配地域に滞在できる時間が増えるため、当日発送の集荷締め切り時間延長されるなど、宅急便のサービスをより便利にご利用いただけるようになります。

  • (2)長良川鉄道

    車両内の空きスペースで宅急便を輸送することで、新たな収入源を確保することができます。

  • (3)ヤマト運輸

    移動時間が大幅に(約2時間)削減でき、集配効率が向上し休憩時間が取りやすくなるなど、働く環境の改善が見込まれます。また、SDが集配地域に滞在できる時間が増えるため、地域のお客さまからのご要望に対しても柔軟にお応えできるようになります。さらに、1日あたりのトラックの走行距離を約24km削減することができ、燃料費やCO2排出量の削減にもつながります。

4.出発式について

2月21日(水)、長良川鉄道関駅(岐阜県関市)にて出発式を行いました。

左から 関市 桜田企画部長、美濃市 武藤市長、中部運輸局 石澤局長、長良川鉄道 日置社長、ヤマト運輸中部支社 西出支社長、岐阜県 朝倉公共交通課長

 

左から
関市          桜田企画部長
美濃市         武藤市長
中部運輸局長      石澤局長
長良川鉄道       日置社長
ヤマト運輸中部支社長  西出支社長
岐阜県         朝倉公共交通課長

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