丸運/経常利益は前年比39・1%増(平成30年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)) 決算短信 2023.06.17 平成30年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) 単位・百万円 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 30年3月期第3四半期 37,140 6.7 776 42.1 879 39.1 569 66.7 29年3月期第3四半期 34,807 △3.5 546 △8.5 632 △6.5 341 △54.0 (注)包括利益 30年3月期第3四半期 1,082百万円 (126.2%) 29年3月期第3四半期 478百万円 (△43.8%) (略) (1)経営成績に関する説明 当第3四半期連結累計期間のわが国の経済は、好調な米国経済や中国経済の成長を背景とした輸出の増加や企 業の国内設備投資が高水準に推移したことを主要因として堅調に推移しました。 これら国内外の堅調な経済動向を背景に我が国の貨物輸送総量も増加基調となっていますが、価格競争激化に よる収益の低迷およびトラック乗務員や構内作業員の不足等の構造的な課題が改善されておらず、依然として厳 しい経営環境が続いています。 海外経済では、北朝鮮情勢と米国政治の混乱、中東でのイスラエル・パレスチナ問題やイラン国内での混乱等 不安要素があるものの、米国経済は雇用と所得の改善による好調な個人消費と企業による設備投資の増加基調を 背景に依然として景気拡大が続いており、また中国経済も個人消費に牽引される景気の持ち直しが続いており、 我が国の輸出をとりまく環境は改善されています。 このような状況下にあって、当社グループは第二次中期経営計画を着実に遂行し、企業価値の向上に努めてい ます。 これらの結果、営業収益は、貨物輸送での既存顧客との取扱数量の増加、国際貨物での輸出取扱数量の増加、 および流通貨物での国内野菜の取扱数量の増加や神奈川流通センターの本格稼働等を主要因として、前年同期比 6.7%増の371億40百万円となりました。経常利益は、軽油価格の上昇等によるコストアップ影響が一部であった ものの、営業収益の増加にともない前年同期比2億47百万円増の8億79百万円となりました。 セグメント別の業績概況は、次のとおりであります。 《貨物輸送》 当部門では、軽油価格の上昇や関西地区での物流センター統廃合にともなう一時費用の発生によるコスト増要 因があったものの、既存顧客への営業拡販によりトラック貨物輸送と保管貨物の伸長が図れたこと、および機工 部門で重量品搬入据付業務の大口取引を獲得できたこと等により増収増益となりました。 これらの結果、営業収益は前年同期比5.5%増の183億43百万円、経常利益は前年同期比63百万円増の5億45百 万円となりました。 《潤滑油・化成品》 潤滑油部門では、京葉地区および関西地区での配送数量は好調に推移しているものの、中国・九州地区での配 送費用等の経費増加により増収減益となりました。化成品部門では、一部顧客での配送数量の減少が継続してお り、また配送費用等の経費増加の影響もあり減収減益となりました。 これらの結果、潤滑油・化成品部門全体では、営業収益は前年同期比0.6%増の37億7百万円、経常利益は前年 同期比26百万円減の93百万円となりました。 《流通貨物》 当部門では、一般消費者向け生鮮輸入野菜の取扱量は依然として回復していないものの、昨年度開所した神奈 川流通センターでのフローズンチルド流通加工業務、多温度帯通販事業および共同配送物流事業が順調に推移し たこと、国産野菜の保管・配送業務も年後半からやや減少傾向にあるものの前年同期より改善されていること等 から増収増益となりました。 これらの結果、営業収益は前年同期比29.4%増の5億82百万円となり、経常利益は前年同期比23百万円改善の 12百万円となりました。 《国際貨物》 当部門では、国内主要顧客の堅調な輸出を背景に海上貨物輸送および航空貨物輸送の取扱量がともに増加し、 海外事業でも丸運物流(天津)有限公司の重量品貨物輸送をはじめとした中国国内貨物輸送が好調に推移し取扱量 が大幅に増加しました。 これらの結果、営業収益は前年同期比24.7%増の54億72百万円、経常利益は前年同期比2億5百万円増の2億22 百万円となりました。 《石油輸送》 当部門では、国内石油製品需要の減少影響等による輸送数量の減少はあったものの石油基地等の受託業務関係 収入が増加したことで増収となりましたが、労務費等一部経費の増加による影響で減益となりました。 これらの結果、営業収益は前年同期比1.4%増の89億98百万円、経常利益は前年同期比20百万円減の28百万円と なりました。 (略)